幼い頃の運動会を思い出しています。
え~と…
横並びに並んで、ヨーイドン!を待っています。
ヨーイ!で、もう体がかたく固まってしまっています。
ドン!までの長いこと~
走り出せば、一瞬のことだったと思えますが…
今、ヨーイ!の時間なのだと思います。
オットの容態。
このまま良くなるとは思えませんが、しかし生きています。
本人の思いはどうなのでしょうか?
憶測でしかないのですが、長いようで短い時間…でしょうね。
いや、短いようで長いかな?
うわ言ですが、本心…帰りたい、車を用意してくれ~
毎日顔を合わせているのに、久しぶりに来たね、と。
この大根おいしいね、「ん?おでんの大根?」うん!
そんなに美味しいもん食べさせたか?と内心じくじ。
「明日またくるけんね。バイバイ」
割合、未練気もなく、あっさりとバイバイ。
同室4人が同じような状態です。
起きているのか?眠っているのか?
鼻からの栄養剤注入。尿は袋に貯められます。
延命治療は望みません、と申し出てありますが
これって、延命ですよね~
生きるだけ生きて欲しい…、後悔しない治療をやって欲しい…
そう望みますが…
幾万の人が悩んだことでしょうね。
私自身だとしても、今の状態を3ヶ月はダメです。
娘に言っておきます。1ヶ月ぐらいで、栄養を減らして
旅立たせてください。
救急車で運んでおきながら、身勝手な言い草ですが。
でもでも、いつか近いうちに来るドン!です。
運命を待ちましょう。
こんなふうに悩むことは悪いことではないと思えます。
いつも書いていらっしゃるのに、その時々に目を通すだけでした。
その場になってみると、沁みてきます。
やはり、人の最後というものはハタの都合ではないし、94歳で、点滴だけで1年…
生命力はその人のものですよね。
うつらうつらでも、もがいても、苦しそうに見えても、うわ言を言っても、それがオットの人生。
何もしてやれませんが。
今は見守り隊の隊長としてしっかりするのは、私の方でした。
いつも適切なご助言感謝します。
人の気持ちはクルクルなので、あー思ったりこー思ったりと、都度変わります。
皆様のお気持ちを頂いて、今は今の状態を受け入れつつ過ごしたいと思います。
先走りの私です。ついついね。
オットは希望を言います。
出来ないことに反応しないようにしましょう。
今は今ね。
義母の終末期、毎日見てきました。
老衰でしたので、ベッドに横にしてから
特養で何もしないで軽く酸素吸入のみで、
二週間で眠りの続きの毎く旅立ちました。
義母の妹は九十四歳で肺炎で発熱
入院して、中心静脈からの点滴だけでも
一年もちました。
本人の意識は認知症も徐々に進んで
あるような無いような、いつもうつらうつらでした。
自分でも自分の状況をきちっと把握していない。そう思います。
だから、周りが思うほど悲しみのど真ん中ではない。
痛みがなく、ひょこっと知った顔に出会えば、ほっとされる。
だからドン!がいつかは判らないけど、あんまりうめちゃんも深刻にならないで、今の状況を受け入れてください。