夜なべ
2015-08-21 | 日記
ちょっと気が早いけど彼岸花。
昨年に撮った「岐阜県は海津市の津屋川の堤防に咲く彼岸花」。
9月、10月は忙しくなりそうだけど、でも、撮りに行きたいな。
さて、昨夜の俳句。
2句の内、1句が佳句に^^。
入院を余儀なくされていた父の為に「ネル」と言う生地でもって寝間着を縫う母。
冬を迎える前に厚手の暖かい寝間着を夜なべして縫うのであった。
和裁の得意だった母は寝間着ぐらいは朝飯前のこと。
でも運針は出来ても針に糸を通すのに長く時間がかかるのである。
そう、洩れなく老眼。
夜なべをするにも糸を通せないでは始まらない。
「mako、糸通して於いて」
有るだけの針を使って、糸を通してあげてから私は床に就いたのであった。
但し、そう長い糸ではダメなのだ。糸が絡まってしまうと母が困るのである。
私なら、イラっとするところであるが、
「糸はサムライ、サムライ」と言って解いていた。
「侍」とあがめて糸を宥めるていたようだ。
母にとっての縫い物は色々なことを思案する作業でもあったようだった。
それらのことを思いだして、針、糸、母、の小道具で「夜なべの」の句を作った。
「夜なべの母の針に糸を通してあげた」ことを17文字に。
ちょっと、リズムが悪いかな~と思ったけれど
推敲しても結局元に戻ってしまうので、ま、いいかっ、の句だった。
が、成員の方からの票と先生の佳句をいただいた。
「夜なべは」秋の季語。