今日は夕方まで空き時間があるのにあいにくの雨。
晴れなら今頃は外を徘徊しているだろうな^^v
ところで皆さんはお部屋のお掃除されたりトイレのお掃除されたりした後に
ちょっとしたお花を活けたりする時ってありませんか^^?
ウエルカムフラワーは別として。
薔薇ですか^^?
シャクヤクですか?
牡丹ですか?
ここに私の入選句があります。
十薬とはどくだみの花のこと。
俳句にも多くの俳人によって詠まれています。
「十薬のまたたく伸びて花白き 二村一子」
「これなんとかしなくちゃ十薬はびこる庭 高澤良一 素抱」
「十薬の天に向ひて十字切る 高澤良一 寒暑」
「十薬を抜き来てさつぱりしたる顔 高澤良一 ももすずめ」
この句を鑑賞するに私はいつも母を思い出す。
ウナギの寝床のような細長い狭庭に母は色々な花を咲かせていた。
牡丹、八重の庭桜、 シラー、チューリップ、ゴテチャ、キンセンカ、などなど。
季節の花を書いたらきりがないほどである。
主に仏花にする花が多かった。
時に歓迎されない花も咲きだすことがある、それが十薬。
白い十字を切ったような花でなかなか可愛いと思う花だが
母はその花が嫌いだったよう。
多分、根がはびこって他の花々を占領してしてしまうからだろうか。
母は白い花が咲く前に根こそぎ引っこ抜いていた。
すると二階までその香りが匂ってくるのであった。
手に付いた匂いもすぐさま洗っていたように記憶。
私はその花を活けたのだった。
お腹が大きくなった時にトイレの掃除をすると綺麗な子が生まれるとか聞いた。
大きなお腹で狭いトイレを隅々まで掃除をしてそこにどくだみの花を飾った。
消臭の効果もあるという。
そして玄関にも。
白い十字をきってお隣との境目に咲く様は
シスターのいでたちを思わせるたたずまいとも思えた。
床の間にも活けた。
その時のことを思い出し詠んだ句がこの句。
確か、小笠原和夫選者先生が「秀逸」で採ってくださっていたと記憶。
もしこれが掃除を終えて活けた花が「薔薇」であったりしたらどうでしょう。
おそらく佳句にはならなっかたことと。
だって、有りきたりですから。
そして私は何よりも気取らない俳句が好き。
さてさて、母の一番好きな花は「都わすれ」だった。
濃い紫の花を活けて楽しんだのは言うまでもないことだった。
ドクダミと都わすれは母の花。