makoの喜怒哀楽

俳句は自分史・転記は禁じます

汚いパジャマは宝物

2018-01-20 | 日記

今日の1枚。

     翡翠   ♪

2015年の1月21日・井坂ダム湖でのまさかの景。

湖岸は吹きさらしの場所もあり、この景を撮った折は耳も痛いような日だったと記憶。

それと判っていても出かけていたのですが、その気力はとうに失せてしまっている昨今。

今日も昨日に引き続き比較的穏やかな風のない日になっている模様。

でも、起きたのは9:00だった。

    

ところで、いつも何かしらの「ぬいぐるみ」を抱えているお子さん、見かけたことありませんか^^?

あれは、自分の気持ちを落ち着かせる為、なだめる行為だと聞いたことがあります。

もう、薄汚れてボロボロになっても離さない子。

それはぬいぐるみに限らず、タオルであったり、ハンカチであったりします。

洗濯するにも出来ない、その子にとっては大事な物。

毛布の先をチューチュー吸いながら眠る子もいますね。

気持ちを落ち着かせて心地よい眠りに落ちてゆくのでしょうか。

 

 

さて、先日のこと。

お店のレジのカウンターの隅に真っ黒な猫のぬいぐるみと、

なぜか、薄汚れたパジャマが置かれていました。

タバコの什器で見えない場所だったのでカウンターの中から出て初めて発見したもの。

私はその日、小さなお子さん連れのお客様のレジはしていないので益々思い当たるふしもありません。

「忘れ物やねぇ・・」

日付と物とをノートに明記しておかなければと思いつつレジに追われていました。

一緒にいたスタッフさんは、「汚い・・」と言う目でちらっと見ただけでした。

 

で、2時間ぐらい経った時に電話が鳴りました。

一人は聞こえない場所にいて、レジをしていたのは私。

でも、たて続けにレジをしなければならなかったので放置していました。

暫くして再び電話がなったので、もしや、ぬいぐるみ・・と見当はついていました。

「あのぉ・・黒いぬいぐるみの落とし物なかったでしょうか?」

ほどなくして、若いお母さんに抱かれた男の子がとりにこられました。

泣きはらしたような目だった子がぬいぐるみを見るや途端に、笑みが。

「よかったねぇ~」と渡すと、「ありがとうは?」とママさんが。

ここまでは普通のことですね。

 

私はほっこりした気持ちになったのでした。

ぬいぐるみもそうですが、持ち歩いているのは薄汚れたパジャマ。

そのパジャマには幼子のこころを離さない何かがあるのでしょうね。

安心して眠りにつくその男の子の様子が浮かんできたのでした。

 

家に帰って眠りに就く私は遠い日の子育てのことを思い出していたのでした。

息子は眠くなると、私のセーターをまくり上げて潜り込むようにして乳を欲しがる子でした。