先日、MIFさんと東京都北区をウロウロして来ました。
写真多め&長文なのでお暇な時にお読みください。
東急東横線武蔵小杉駅という駅は、同じホームから他にも路線の相互乗り入れがあり、直通運転でいろいろな路線に行けます。
今回はこの駅から東京メトロ南北線直通運転の電車に乗って、西ヶ原(にしがはら)駅で下車。
まずは駅近くの平塚亭つるおかで和菓子を購入。
ここは内田康夫さんの小説「浅見光彦シリーズズ」でよく登場する和菓子屋さん。
さて、ここから歩いてすぐの場所に旧古河庭園(きゅうふるかわていえん)という、旧古河財閥のお屋敷があります。
入園してすぐに庭園の端のベンチで腹ごしらえ。
粟大福とすあま。クリじゃあなくてアワです。ピンク色のモノがすあま。
すあまは、私もMIFさんも大好物なのですが、関東地方ではスーパーマーケットでも販売されているくらい一般的な和菓子です。
でも地域によっては全然見ないそうです。すあまがない地域には私は住み続ける自信がない…そのくらい好きです。
大変おいしかったです。
さて気を取り直して庭園見学。
この洋館は、当初は陸奥宗光氏の所有地でしたがその後、相続の関係で古河氏に渡ったそうです。
敷地内には洋風の石蔵、茶室などもあります。
ここはバラ園から見上げた邸宅。
バラ園は思いのほか人が多くて写り込み多く。いちいち修正するのが大変なので今回は載せません。あしからず。
それほど広い花壇ではありませんが、フリル咲きの珍しいビオラがたくさん。
店頭では1株500円くらいで販売しているビオラも混ざっていてビックリ!そしてあまり皆さん目に留めていないのにもビックリ!
このビオラちょいと珍しいンですよ~、高価なんですよ~、とお伝えしたいです。
1時間くらい散策したら、歩いてきた道を戻って西ヶ原駅も通り過ぎて歩いて行きました。
飛鳥山公園(あすかやまこうえん)に到着。
逆光で見にくいですが、渋沢栄一男爵の像。
昨年の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公です。
飛鳥山は江戸時代に8代将軍徳川吉宗が市井の人々の遊山地として整備した場所の1つ。
ここの一部は渋沢栄一男爵が30年ほど本邸を構えていた場所でもあります。
現在は文化施設が充実した余暇の場所です。
今回は元大河ドラマ館だった(?)物産館、紙の博物館、静態保存機関車を見てきました。
ついうっかり物産館と紙の博物館は写真を取り忘れました。
物産館は基本的に渋沢栄一男爵や「青天を衝け」関連の物産が多いのですが、ほんの少しだけ「鎌倉殿の13人」関連があるのがなんとも微笑ましいです。
先日、NHK総合「ブラタモリ」で苫小牧の製紙工場を紹介していましたが、その紙の作り方が非常に詳しく紹介していました。
専門博物館なので展示スペースはそれほど大きくありませんが、とても充実しています。
そしてMIFさんともども感動したのはお手洗いのハンドペーパーの紙質!
ここのお手洗いだけの利用はできないのですが、館内見学をしたついでに立ち寄ってみてください!とオススメしたいくらいです。
イマドキの文化施設はお手洗いの紙質を非常に経済的に済ませよう、という施設ばかりですが、さすが紙をテーマにしている施設だけあるな、と感心しきりでした。
ミュージアムショップも紙関連の商品が多くて楽しかったです。
非常に悩んで購入しなかったのですが、和紙の端紙セット(550円)。
たっぷり入っていたのでコラージュに使いたいと思ったのですが、中身が確認できなかったことと、厚手和紙だとコラージュが難しい一方ではがきには薄い場合は使い道が思いつかずに止めておきました。
今でもやっぱり買えばよかったか?とちょいと残念に思っています。
静態保存機関車の来歴です。
私の父とだいたい同じ年齢のようです。
これまで機関車を何台か見てきたのですが、どれも私やMIFさんが生まれる前に役目を終えています。
私たちは観光運行以外の機関車を見たことがありません。
往時の機関車を見てみたいと思っても、それは生まれた時代の違いだから仕方がありません。
以前、JR新潟駅でSLばんえつの機関車をたまたま見たことがあって、そのにおい、音の大きさにただただビックリしました。
こんなににおいがきつくて、音が大きいとは思ってもみなかったンです。
映像資料だけじゃあ私には想像つかなかったので、実物を見て驚きに満ちた体験をしました。
どこへ行っても日露戦争関連石碑は目に留まります。
ここ飛鳥山公園にもありました。
日露戦争関連石碑はたいてい地元の神社にあるものですが、ここは公園。とは言え日本初の近代公園(5つ)のうちの1つですから「人の集う所」として設置されたのでしょう。
さてここからJR王子駅に向かいました。
飛鳥山の崖下というか、本当に山のすぐ下。
飛鳥山は明治天皇が行幸して、山の上から旧王子製紙の工場を眺めた場所なのですが、その工場は現在の王子駅前に広がっていたそうです。
たしかにこの場所なら、工場を一望できたであろうことが伺えます。
元は王子製紙の工場があった場所で遅い昼食を食べました。
私は黒い酢豚を注文。
思ったよりも食べやすくておいしかったです。
以前、他店で黒い酢豚を食べたことがありますが、口に合わなくて四苦八苦しました(涙)
このお店の酢豚は酸味も塩味もちょうど良いことと、玄米ご飯にとてもよく合いました。
帰りは、人生で初めて都営荒川線を利用しました。
路面電車はなかなか利用する機会がないので、車窓を眺めているだけで、ドキドキします。
都営荒川線王子駅から乗車、鬼子母神前駅で下車。徒歩で東京メトロ副都心線雑司ヶ谷駅で乗り換えて直通運転で東急東横線武蔵小杉駅で下車しました。
※都電雑司ヶ谷駅で乗り換えるよりも鬼子母神前駅で乗り換える方が近いです。
今回のお土産。
無料でいただいた絵はがきです。
上が大河ドラマ館の名残。
下が旧古河庭園で配布していた東京文化財ウィークの絵はがき。
どちらもアドカード(広告はがき)にあたるのかな?
ポスクロで「あなたの国の文字が書かれたはがき」とか「あなたの国のテレビドラマ」、アドカードOKの方向けに送ってみようと思います。
私はこの地域で唯一行ったことがあるのは、国立印刷局東京工場(旧滝野川工場)だけで、それも東京メトロ南北線の開業前。
MIFさんは数年前の研修の帰りに、旧古河庭園に立ち寄ったことがあるそうです。
その時、MIFさんから「古河庭園、とてもいいぞ。お前さんが好きそうな場所だ」と教えてもらいました。
いつか行こうとは思っても、腰が重い私はなかなか気持ちが持ち上がらなくて(汗)
私は洋館と洋風庭園だけだと思っていたのですが、庭園の大半は日本庭園でした。
思いのほか紅葉を楽しめてとても満足しました。
重い腰をあげて本当によかったな、と思いました。
それと都営荒川線に乗ったのも楽しかったです。料金統一でバスよりもお安い!これには驚きしかありません。普段路面電車に乗ることがない私にはとても新鮮でした。
MIFさん、今回も遠くまで連れて行ってくれてありがとうございます。