荘子 はねつるべのお話

荘子の話

はねつるべのお話

ある者が旅の途中である老人を見かけた

その老人は大きなみずがめを抱えて
深い井戸の底まで降り水を汲み
上がって来ては畑に水をまいている
あまりの効率の悪さに彼は
はねつるべという便利な機械がある事を
教えると老人は機械(からくり)を
用いるものはからくり事をするようになる

からくり事をする者は必ず
からくり心をめぐらすものだ

やがては心が乱れ道を踏み外すだろう

わしははねつるべを知らない訳じゃない
ただ恥ずかしいから使わんのじゃよ

これを聞いた彼はすっかり恥じて
３０里も歩いてからようやく我に返ったという




現代社会はどれだけ効率をよくするか
競い合う時代でもある

競い合うと心が安定しない

もっともっと

もっともっとと限界がない

限界がないと終いに心が折れる

もっともっと

もっともっとが人を追い詰める



人は時にはゆっくりしたい

人は時には時間を忘れたい

本当はそう想っている


この老人のようにはなれない

時代はそれを許さない

時代はそれをせき立てる



本当は自然が一番

自然と共にゆっくりしたい

現代社会はそれを許さない

でも時々は忙しさから離れて

自然に帰ろう

心を無にしよう


あの老人のように

時には自然を感じよう

きっと心が軽くなるから



技術革新も素晴らしい

いつも老人のようには行かないけれど

でも時々はそれを思い出して

自然に帰ろう


自然と１つになってみよう

そしたら、また頑張れるから




(○´∀｀○)



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