SIGMA DP2
仕事中に妹から電話があり
父がガンだと聞いた
妹は母が亡くなってからというもの
時々話はしていたようですが
私は母が亡くなったときに1.2度会ったきりで
生まれてどれほどの期間
父と一緒に暮らしてきたのかも覚えていないほど
父親の存在というものは
私の中にはなく
私たちの生活のすべてだった母をなくした悲しみや
これから私たちはどうなるのだろうという不安の中で
母の葬式を終え
親戚と父によばれこう言われた
「おじさんとお父さん
あんたら どっちに行きたい?」
目の前にいるのは
見慣れた親戚の叔父さんと
見知らぬおじさん
どちらを選べといわれても
答は決まっている
「叔父さん」と選んだときの
困った顔をした叔父の顔は今でも忘れられない
どこかホッとしたような困惑した父親の顔も忘れない
叔父には娘が3人妻1人 祖父母2人
父親にも家庭があって妻 娘がいる
わからないでもない
子供ながらそんなことは
わかるものだ
そして
子供ながら残酷な質問だと思った
叔父に引き取られてからというもの
私たちのことで
叔母が毎日のように怒っていた
娘たちには避けられていた
よい生活は待っていなかった
選択は間違っていたのだ
家庭を持っていると
難しいのかもしれないが
どうしてあのとき
「うちへきなさい」と言ってくれなかったのだろうと
思うことがある
母親が亡くなってからというもの
たとえ親戚だろうと
血がつながったものであろうと
大人というものへの信頼もなくなった
人を信じるということはなくなった
父はもう長くはないらしい
会ってどうなのだというのだろう
電話で父がガンだと聞いても
何も感じなかった
実の父親といっても
他人事なのだ
会って話をすれば
何かかわるのだろうか
今日はひとりごとです スマソ。。。
写真ブログ