1年ぶりにお能鑑賞(観劇)です。
4時間半の能、狂言の舞台は
座っているだけでも疲れますが
舞台のすばらしさに疲れを忘れさせてくれます。
笛と大鼓、小鼓の音のすばらしさに加えて
おなかに響く地謡の声。
時にはやさしく、時には激しく
身住まいを正して聞き入ってしまいました。
微妙な動きの変化や身体の向き、
能面のわずかな角度だけで
心の変化、感情の起伏を表す舞は
毎日の鍛錬のたまもの・・・・。
能「枕慈童(マクラジドウ)」にはじまって、
狂言「仏師」はお堂に納めるために仏師に
仏様を作ってもらうために都にでかける
若者と偽仏師の話。
最後の演目は「野宮(ノノミヤ)」。
源氏物語の中から取ったもので、
六条の御息所の心情を、幽玄の世界観で表現した
趣深いものでした。