あまりテレビは見ないほうですが「風のガーデン」は見ていました。
毎回テーマの曲が流れるたびに、もう涙がうるるときてしまいます。昨夜は最終回、ストーリーもよかったし、いつものように庭の風景、場面構成もとてもよかったですが、
中井貴一と緒方拳の芝居が圧巻でした。このドラマが始まる前、故緒方拳が「これは中井貴一の代表作になる」といっていましたが、中井貴一の演技は素晴らしいと思いました。でも、そう思わせたのは、緒方拳という名優との共演であるからこそ、中井貴一の素晴らしさが出たというべきだと思います。死に行く息子を見守る静かでかつ強い父親像を演じた緒方拳、素晴らしい役者だと思います。『復讐するは我にあり」「鬼畜」などでは、ぎらぎらとしていた人間くさい役者で存在感がり、大好きでした。また「楢山節考」の土臭さ、「隠し剣鬼の爪」でも悪人ぶり、汚れ役も実に憎たらしいというか、どの映画でも、いい味を出していました。
今年のお正月のNHKの『帽子』(だったかな?)というドラマでは、年老いた帽子職人として出演していました。さびしげな笑顔をうかべつつ、凛として帽子を作り続ける帽子職人・・・よかったなあ・・・・
はにかむように笑う緒方拳さん、好きだったなあ・・・残念です。
さて「風のガーデン」毎回花の名前が付いていました。第一話「スノードロップ」・・・最終回いの昨日は「うすゆきかずら」・・・来年私の庭には「風のガーデン』に登場した花が新たに植えられることでしょう。ちなみにスノードロップの球根はもう植えました・・・