おばあちゃんの命日・・・最期をみとったのはおばあちゃんが初めてでした。
小さい頃から私をかわいがってくれました。お花の先生で、家でいけばな教室を開いていました。その教室で、いけばなに使わなかった花やはっぱで遊んでいました。そして、小学校の2年生からおばあちゃんにいけばなを習い、大学生まで続けました。
大腸に癌が見つかって、一年もたたずに旅立ちました。食欲も落ち、あまり物が食べられなくてくちあたりのよい、ゼリーが食べたいというので、ケーキやを探して回ったのですが、その頃は冬にゼリーなど売っていませんでした。寒天をつくって持っていったのですが、それもあまり食べられない様子でした。
今では、どの季節にもゼリーが売っています。色とりどりで、おいしそうです。
食欲がなくなると、あっという間に元気がなくなり、お正月一度家に帰ってきましたが・・・
容態はどんどん悪くなり、母が用意していた紙おむつを1枚しか使わないうちに逝きました。
『引き際が見事だったね・・・』とおばあちゃんのなくなり方をほめていた母も、やはり紙おむつは最初の1ケースをつかいきることなく逝きました・・・
亡くなってから、今日で30年・・・・つい昨日のことのようにも思えます。
合掌