シッポ振ってられるかよ!

イラストレーター&デザイナー
マサキ・キャンベル公式(?)ブログ
日常の妄想と焦燥と衝動をあなたもどうぞ

Attack of a bee Vol.1

2005年06月25日 | 焦燥&妄想事情
旅行でのハプニングは時もたてば良い思い出にもなるが、
ハプニングの内容によっては、記憶から消去したい最悪な事件にもなる。

東北に行ってきた。
目的は、温泉。
心も体も疲れきってたので、温泉でリフレッシュしようかと。

温泉地は某県境の山奥深くにひっそりと佇んでいた。
広葉樹が広がる山々の間に渓流が流れて、その渓流沿いに宿泊予定のホテルが建っていた。
ホテルに着くと、従業員が丁寧に迎えてくれた。
フロントで受付をし、部屋に案内される。
部屋はかなり広く綺麗。何よりも窓からの眺望が良い。新緑のコントラストが美しい山々に水の清らかな川。心と体を癒すには最高のロケーション。このホテル、『大当たり』だ。

とりあえず大浴場で汗を流し、夕食をとる。
夕食は和のフルコース、地元直送の肉や野菜が新鮮でうまい。
腹一杯になって部屋で少し休憩し、露天風呂へ行くことにした。
抜群のロケーションとホテルのもてなし。ここまでは大満足だった。
しかし、露天風呂で事件は起こった。
できることなら記憶から消去したい、一生思い出したくない事件が……。

長い迷路のような廊下を歩き、露天風呂に着く。
このホテルの露天風呂は渓流沿いにあって趣き深い。
浴衣を脱ぎ、さっそく入る。
入浴者は俺様以外、誰もいない。4つの露天風呂、独り占め。
清流のせせらぎと風に揺れる新緑のざわめき、そしてカジカの鳴き声が絶妙なハーモニーを奏でて、都会で汚れきった俺様の心を洗い流してくれる。
……ああ、なんて気持ちがいいんだ。自分が癒されていくのがわかる。
気分は最高潮。が、この後一気に下降していく……。

そして事件は起きた。
大満足して風呂からあがり、脱衣場に向かおうと石段を歩いてたその時だった。
「チクッ!」
右足裏に激痛が走る。小さな石ころでも踏んだかな?
それならばスグに痛みは和らぐはずだが、痛みは段々激しくなる。
その場で座り込み、足の裏を見たら小石のような物体が張り付いていた。
これが痛みの原因かと、その物体をとったらトゲを抜いたような感触。
手のひらに乗せたその物体に眼に近づけると……暗くてよくわからないが、どうもちぎれたハチの尻尾の様に見える。その先に針っぽいのがついてる。

……ハチに刺された!?

つづく。

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