flikr Princess Purpleさんのcreative commons より転載。1997年7月1日の香港を着陸前に撮ったものだろう。記憶が蘇がえる。
1997年7月1日にイギリス・バーミンガムに出張した際にキャシー航空で香港にトランジットした。急降下して着陸したことを覚えている。その時に見た香港が転載した写真とよく似ている。
折から香港は英国から中国に返還された当日で、街なかは祝典ムードで一色だったがそれほどの感慨も持たずに眺めて通り過ぎた。もっと丁寧にこの歴史的香港を撮影し観察しておけばよかったと己の歴史観の鈍感さを悔やむが後の祭りだ。
記憶といえば九龍城がすでになかったこと、路上に屋台がやたらと出ていて街の人手が多かったこと、街の色彩が香港らしい原色に満ちていたことくらいか。サッチャーはさすがだな、きちんと返還するのだと感心した。北方4島を返還しないロシアにサッチャーの爪の垢を煎じて飲んでもらいたい。
2017年7月1日、香港は英国から中国に返還されて20年を迎えた。雨傘革命や香港書店主の拉致事件があった。今や中国から香港への直接投資額が香港から中国への投資額上回っている。いずれ一国二制度は崩壊するだろう。台湾は香港の辿ってきた道を見ているのでそうは行かないだろう。中国は香港を力で押さえ込んだが、そのために台湾は遠のいたと知るべきだろうが反省はしていないだろう。この国の権力者たちは台湾には香港よりももっと力がいると思うだけだろう。