映画を見た。みた後に共通点に気が付いた。3本とも当たり。主人公は初老もしくは老人。そしてコミカル。チャレンジと過去へのノスタルジア満載。いずれも始まったばかりのアマゾンプライム動画で見た。
「リスボンへの夜行列車」
全世界で発行部数400万部を突破したパスカル・メルシエの小説「リスボンへの夜行列車」が原作。原題 Night Train to Lisbon スイスの高校で古典文献学を教えるライムント(ジェレミー・アイアンズ) ビレ・アウグスト監督 アマデウ ジャック・ヒューストン エステファニア メラニー・ロラン
飛び込み自殺寸前の女を助けたスイスのボンの高校教師は赤いコートを持って本に挟んであった夜行列車のメモをみて列車に乗り、リスボンヘ。眼鏡を割られて新しい眼鏡を買いに出かけた眼鏡屋の女性によってその本の著者アマデウのかつての知り合いと会うことができる。
反体制派の親友との女をめぐる嫉妬が原因の悲惨な決裂。アマデウは動脈瘤で死亡。ジョルジュはその後も生きながらえていた。昔話をようやく聞き出す教師。眼鏡屋の女性との恋。
『カルテット! 人生のオペラハウス』2012年 イギリス映画 ダスティン・ホフマン監督 マギー・スミス主演
元音楽家のための養老院で運営費を賄うために毎年ガラを開催する。今回は有名なソプラノ歌手マギー・スミスが入院してきたためにオペラ歌手でリゴレットのカルテットを歌うことになる。有名なソプラノ歌手と元夫の確執と復縁を中心に老人たちをコミカルに描く。前立腺を患っているためにところかまわず小便をする口の悪いオペラ歌手。元夫のテノール歌手、認知症を発症している女性と有名なソプラノ歌手のカルテットが始まると無音で幕が徐々に閉じていく。
『オーケストラ!』(原題: Le Concert) 2009年 フランス映画
元ソ連の名指揮者がブレジネフのユダヤ追放で落ちぶれ、掃除夫をやっている。一枚のファックスを盗み、ボリショイ管弦楽団に成りすます。30年以上楽団を離れている元楽団員をかき集め、ソ連共産党復興を夢見る男にマネージャーをさせてパリに乗り込む。
有名なバイオリニスト ひどい状態でチャイコフスキーバイオリン協奏曲は始まるがジャケにソロを弾かせて持ち直し、最後はスタンディングオベイションで成功裏に終わる。
これは異なるが参考に。
『シェフ! 〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜』
2012年に公開されたフランスのコメディ映画。
ペンキ塗りのコックが三ツ星ホテルのシェフになる。コックは出産を控えた妻をもつ男。液体窒素の霧が湧きだす分子料理という言葉が出てきたので何かの冗談と思っていたらじっさいに液体窒素を使った料理がここ10年の最先端であるという。