まさおレポート

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韓国輸出管理の対象フッ化水素とバリで見た蛍石

2019-09-03 | 日常の風景・ニュース

10年前にバリでしりあいの店の親父に大事そうに見せてもらった蛍石が今日報道を賑わしているフッ化水素の原材料だとは。過去の見聞は現在進行形のニュースに陰に陽に結び付く。

フッ化水素関連記事についてなにかと目にすることが多い。フッ化水素は半導体の製造に不可欠でかつ原爆製造に必要な過程であるウラン濃縮に大量に必要だ。韓国輸出管理の対象になっているのは当然だと思う。

半導体生産に使われるフッ化水素は液体製品と気体製品がある。液体フッ化水素は微細な回路のエッチングと不純物クリーニングに、気体フッ化水素は半導体ウエハーの薄膜蒸着に使用する。気体よりも液体フッ化水素の使用量の方が多い。

天然ウランは「イエローケーキ」と呼ばれるが核分裂を引き起こすウラン235を抽出するには「ウラン濃縮」工程が必要で、天然ウランは気体にして遠心力を使って比重の軽いウラン235を中心部に集める。この気体化にフッ化水素ガスが必要となる。フッ化水素ガスがなければ3745度の超高温で気体化する必要があるがとても大変だ。しかし天然ウランにフッ化水素ガスを反応させた「六フッ化ウラン」は56.5度で気体になり扱いやすくなる。遠心分離装置で比重の軽いウラン235を中心部に集めることでウラン濃縮ができる。

ところでフッ化水素ガスは蛍石に含まれ、これに濃硫酸を反応させて得る。日本のメーカー森田化学のサイトでは次のように説明している。

露天掘りで採掘された蛍石を 粉砕し、硫酸と反応させることでフッ化水素酸と石膏を取り出す。フッ化水素酸を基に、様々なフッ素化合物を作り出しています。森田化学

 

光る石=蛍石というらしい

2009-08-25 15:22:33 | バリ

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