まさおレポート

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パタゴニア紀行 5

2016-09-26 | 紀行 チリ・アルゼンチン

 

 

プエルト・マドリンからバルデス半島

2007年2月14日チリのプエルト・ナタレスからアルゼンチンのリオ・ガレゴスへ向かうために朝10:45分のバスに乗る。宿のおばさんがバス停まで車で送ってくれた。一番のりだったので、一番前の席を確保する。先日通った国境へ到着し前回と同じチリの出国手続きをして、再度バスに乗り込みアルゼンチン側への入国手続きをする。3時過ぎにやっとドライブイン到着する。ランチを用意しておいて正解だった。

 

乗ってきたバスは一応トイレつきだけどけっこうボロかった。

 

途中、バスの中から見えた羊。

 

アルゼンチンのリオ・ガレゴスのバスターミナルへ6時間かけて夕方の5時過ぎに到着する。明日の移動先のプエルト・マドリンまでのバスのチケットを買ってしまおうと、バスターミナルの中に入り、いろんなバス会社のカウンターを見て回ると、「セミ・カマ」と書いてあるカウンターがあった。

プエルト・マドリン

 

今夜リオ・ガジェゴスへ1泊し、明日のバスで行こうと思っていたがここは通過地点で、そのまま今夜8時半のバスで次の目的地バルデス半島のプエルト・マドリンまで行くことにした。明日のお昼ごろには到着するらしい。16時間近い乗車で、生まれて初の長距離バスだ。そうと決まれば、出発までの時間は腹ごしらえだ。バスターミナルの中にあるカフェでオーダーしたのはステーキサンドでおいしい。

 

セミ・カマのバスの中はこんな感じで足のせが付いてる。このバスの1階がコーチ・カマという1ランク上のタイプだがすでに満席だった。眠りに入り朝9時ごろクッキーと紅茶を配られて目が覚める。

 

プエルト・マドリンのバスターミナルに到着。2000kmの距離を移動してきた。バスターミナルには、ホテル紹介所があったので条件は、シービュー sea viewとそれだけ伝えると、いきなり1泊130USドルのところを紹介された。だめ。高いというといきなり120ペソのところになった。USドルで40ドルくらいだ。グラン・マドリンというホテルたしかに窓から海は見えるけど正面ではないが40ドルだ贅沢は言えない。


ホテルまで送ってくれたタクシードライバーにおいしいレストランを教わり、ホテルの斜め向かいの海沿いのレストランへ向かい海の幸の盛り合わせを。魚、いか、たこ、貝類など、盛りだくさんだ。久しぶりの魚介を食べる。

 

ビーチの様子を見てみると、なんだか寒そうだ。バルデス半島までくれば、暑くなると思ったのだけど、やっぱり、まだここはパタゴニアなのだ。遠くには豪華客船が見える。プエルト・マドリンから南極に行く船が出ているらしいがこの船がそうかな。

2007年2月16日 プエルト・マドリン2日目。

南米にきてから、アルゼンチンとチリしか経験していないがアルゼンチンのホテルの朝食はほんとに簡素だ。(5つ星に泊まればもちろんリッチなんだろうけど。)パンとコーヒー・紅茶、オレンジジュースしかないのだ。一方、チリは民宿しか泊まっていないがハムやチーズ、ヨーグルト、甘いパンなど盛りだくさんだ。アルゼンチンとチリは隣同士なのに朝ごはんのメニューは大きく違う。しかしこの40USドルの宿はWi-hiがあり500k程度のスピードがでている。画像のアップもサクサク進む。


ホテルの受付に聞いて、海沿いのレストランへ。そして、魚介のフィットチーネと海沿いのレストランなのに、ステーキをオーダーする。いずれもすごいボリュームだ。

近くの旅行代理店で明日のバルデス半島1日ツアー+ボートクルーズのオプション付きをオーダーする。1人約60USドルで朝の7時半にホテルまで迎えに来てくれる。

町のスーパーマーケットで明日のランチボックス用にりんごやバナナ、ハム、チーズ、パン、マスタード、お水、お菓子、ワインなどを仕入れる。最近の私たちは特製ランチに凝っている。売っている中で一番高いハムと一番高いチーズを買うと、かなり高級ないいお味のサンドウィッチが出来上がる。一番高いといっても、ハム10枚で700円くらいだがこれにフルーツのデザートを加えるとランチボックスが出来上がる。

 

海岸沿いの舗道。

 

催し広場。

 

ビーチと舗道が湾曲。

2007年2月17日

プエルト・マドリンのバルデス半島1日ツアーは朝7時半のホテルお迎えから始まる。我々のホテルは一番はじめだったので各ホテルでお客をピックアップしながら行く。

バルデス半島は、アルゼンチン政府が保護区を設けている動物の島で1999年に世界遺産にも登録されている。広さは奈良県ほどでペンギン、ゾウアザラシ、オタリア、シャチ、シーズン中にはクジラも見られるという。残念ながら、今はクジラのシーズンではない。

 

国立公園の入り口で入場料を払い、併設の博物館を見学。くじらの骨。

 

バスで半島をつっきって行く途中、狐を発見。

 

グアナコの顔のはっきりした写真が撮れた。

オタリア(アシカ科)のハーレム。でっかいオスが何頭ものメスと子供たちに囲まれている。

 

子供もいっぱい。子供は親とちがって、動きまくり、まだ歩き方がぎこちなくて、かわいい。

 

あちこちにハーレムが点在する。のんびりしているようでも天敵のシャチが襲いにくるので緊張をはらんでいる。オエッ、オエッと鳴く。

 

マゼランペンギンのスポット。

 

ペンギンは水の中だと異常に速く泳げるが浜ではよちよち歩く。フリーパー(羽)を上げてあるくのもいれば下げたままのもいる。フリッパーの上げ下げで温度調整をしているのだ。

ペンギンは一夫一婦制で死ぬまで貞操を守る。夫婦はほんのわずかのテリトリーを占有し、侵入者を追い払う。雌は一個から三個の卵を産み仕事に雌雄のちがいはなく両方が餌を捕りヒナの世話をする。ファーストペンギンという言葉がある。最初に海に飛び込むとシャチなどに食べられる危険が増すがそれでも誰かがファーストペンギンとなって飛び込む。崇高な犠牲的精神も併せ持つ。

 

オタリアのスポット。ガイドが、動かないよ。と言っていたけど本当に動かない。

 

海に行きたいらしいのだが3歩歩くと休憩そしてまた3歩。海まで辿り着くまで時間がかかる。

 

オプショナルツアーになっていてボートに乗らない人は、このプンタ・ピラミデというところで待っている。プンタ・ピラミデにもホテルやレストランがあるのでダイレクトに来てツアーに参加するほうが安いし楽しいかもしれない。朝来たときは、確かに風は強いし、寒かったけど、夕方4時ごろにきたら、海水浴客でいっぱいだ。

 

これが我々の乗るボートで胴にWHALEと書かれている。5月から12月のシーズン中はこのボートでクジラ見学に出かける。50人くらいは乗れそうだ。バシッとクジラの尾で叩かれたらちょっと危ないのではないかと心配する。

 

さあ救命胴衣をつけてビーチから出発だ。全員期待に満ちている。

 

いきなりオタリアの子供が現れる。

 

オタリアのハーレムだ。オスは人間がボートでよってきても、ふんってな感じ。メスは海から上がると必ずオスにすりすりする。オスは他のオスにメスを盗まれるかもしれず、盗まれたら必ず戦いが待っている。メスは生まれて1年後から子供を毎年生み続ける。

ベイビーが集まって、天然のプールで泳ぎの練習中だ。岩の上にできた天然プールだからシャチも襲えない完全に安全な場所だ。

 

ミナミオオセグロカモメだろうか。とまり台の岩は糞で白くなっている。

 

その後は、シュノーケリングタイムだが寒いのでパスする。このボートツアーは1日ツアーのお客さんだけではなくてプンタ・ピラミデに滞在中のお客さんもかなり参加していた。ボートにあがると、寒くて鳥肌たてて震えていた。4時に出てビーチに戻ったのが6時、約2時間のオプショナルツアーでホテルに戻ったのが、7時過ぎ。

 

 

バリローチェ・フリアス湖

2007年2月16日。

 

今夜プエルト・ナタレスから夜行バスで次の目的地サンカルロスバリローチェへ向かう。夜9:30発のバスで、明日の10時半着予定。コーチカマというデラックスなシートで出発。カマコーチはゆったりと眠れる。

 

明け方の景色。山なみの一部に日があたりパタゴニアらしい荘厳さがただよう一瞬だ。

 

途中の景色。

 

バリローチェに到着。

サン・カルロス・デ・バリローチェ(San Carlos de Bariloche)はアルゼンチンのナウエル・ウアピ湖に面した街でかつてパタゴニア地方のイエズス会の最初の布教地であった。20世紀初頭にスイス系、ドイツ系、北イタリア系の移民が入植して街が建設され人口約12万人の街になる。

 

おとぎの国のチョコレート屋。

 

バリローチェの中央広場。

 

ナウエル・ウアピ湖の湖岸で日光浴する人々。だが我々にはうすら寒い。ニジマス、ブラウントラウト、カワマスなどの棲み家となっており、海洋部に生息するミナミオオセグロカモメやウの棲み家だ。

 

夕方の散歩。翌日フリアス湖へ向かう。フリアス湖は険しい山の中にある。


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