まさおレポート

当ブログへようこそ。広範囲を記事にしていますので右欄のカテゴリー分類から入ると関連記事へのアクセスに便利です。 

バリの風景 身のまわりの危険

2017-10-13 | バリ島 不思議な話・死後の世界・輪廻・自己とは

2017/10/13 追記

202人が犠牲になったバリ島の爆弾テロ事件から昨日12日で15年になる。テロの脅威は今もなお続いている。

アグン山は相変わらず噴煙を上げ続けていて予断を許さない。

9月にはジンバランに住む日本人夫妻が殺害された。

バリ島が平穏でありますように。

こんな時は以前に書いた身のまわりの危険を読み返してみよう。

テロ

2002年10月12日 クタでテロ 200人以上が死傷。
2002年10月、バリ島南部の繁華街クタで、路上に止めてあった自動車爆弾が爆発、向かいのディスコなど多くの建物が吹き飛んで炎上し、外国人観光客を含む202名が死亡した。
2005年10月1日、インドネシアのバリ島南部、デンパサール国際空港に近い国際的な観光地クタとジンバラン・ビーチにある3軒の飲食店で爆発があった事件。死者は容疑者3人を含む23人。
その後は脅迫が何回かあるものの事件には至っていない。

2006年バリに滞在を始めたころ、近所のワルンに家族三人で食事にいったところ隣の席に中東系の黒ずくめの男が6人、それぞれリュックを肩からおろして腰かけた。普通の観光客だったのだろうが時が時だけに肝を冷やしたことがある。

枝の落下

プールのそばの高い木の枝が落ちてオランダ人が頭にけがをした。いきなり落ちてくるので小さな子供は特に要注意だ。


バイクのひったくり

同じビラの住人(老婦人)がサヌールのハイアットホテル付近を歩いているときにバイクのひったくりにあった。道路側にハンドバッグなどを持たないような心がけが必要だ。

両替

レートが周りと比べて格段によい看板のかかった両替店は完全に要注意だ。クタで電卓を改造していたケースに出くわしたことがある。

断食明け大祭(レバラン)

ラマダンに続き始まった断食明け大祭はハリラヤ・プアサと呼ばれ5日間にわたるパブリックホリデイはインドネシアで最長の国民の休日となる。インドネシアの政令指定休日と土曜日曜も加わり長い休みとなる。郵便局や銀行(一部の大支店はオープンしているらしい)、役所も休みになるので日常生活にも留意が必要だが見落としがちなのは医療機関のサービスです。家族が感染症にかかり医療機関で受診していたが血液検査はこの期間行われないという。大変驚いたがさらにシンガポールへプライベートジェットで重症患者を運ぶ緊急搬送などもストップするという。日本人は医療だけは例外だと考えがちだがそうではないので十分な注意が必要です。

マジック 2010-01-24

さる日本人の知り合いがやってきてぼやいていた。彼の住んでいるビラでの事だが、彼ら一家が外出している20分の間に、誰かが部屋に侵入していた。なぜ侵入していることがわかったのかと聞くと、出かける前に置いたノートの上に、部屋の鍵が残されていたからだという。早速ビラのスタッフに「誰か部屋に入ったか」と聞いたところ、入っていないという。次に「部屋の鍵はもっているのか」と聞くと、持っていないという。つまり、知り合いの彼しか部屋の鍵を持っていないという。何回きいても、鍵は彼のもっている1つしかないと主張する。他のスペアは過去に紛失してないのだと言う。なにか問題があるのかと聞くので、鍵が合ったと言うことはその場では言わずに、部屋に帰ってビラのマネージャに連絡した。マネージャが来るまでの間に、件のスタッフは、ノックもせずに彼の部屋の前の庭に入ってきて、部屋の中を伺うような雰囲気があったという。

マネージャがやってきたが、彼も部屋の鍵は一つしかないと繰り返す。まことにおかしな話だが、論理的に考えると、この20分の間に入れるのは、スタッフしかいない。置き忘れた鍵は、コピーではなくオリジナルで、何かの意図で、紛失したことにして隠し持っていたと思われる。出来心で侵入したというより、かねてから、その鍵で何度も侵入を繰り返していたことが伺える。

机の中の財布などはそのままだったというが、中身がいくらあったかまでは覚えていないので、いくらか抜かれていても気がつかない。はっきりと盗まれたと言えないのだが、侵入しているのは確かだ。スタッフなのだから点検の為に入ったと言えばそれで一応の説明にはなる(実はならない。このスタッフは入るときに必ず、了承を得て入ってくる習慣があるので、よほど緊急事態でも無い限り、苦しいいい訳になる)のだが、キーを密かに隠し持っていたことが発覚するので部屋に入ったことを否定するのだろうと知り合いは語っていた。

事が事だけに、ビラのオーナーにも連絡して説明したという。ところが、このオーナー氏いわく、今までないとされていたキーが突如、部屋の中に置き忘れていた事に対して、腰を抜かすほど、とんでもない事を言ったという。「マジックだよ、それは」と真顔で答えたという。あっけにとられていると、オーナー氏は自らの紛失体験をとうとうとしゃべりだし、「ここはバリだから、マジックはあるのだ」と断定した。つまり、マジックでどこからともなく、過去に紛失したと思われていたキーが部屋に飛んできたのか現出したのか、とにかくそのノートの上に現れたという。

なるほど、その説明が成り立つなら、警察はいらないねと知り合いは心の中で毒づいたそうな。

教訓1 どんなに信頼しているホテル、ビラでも、スタッフでも、警戒は常におこたるな。滞在期間が長くなってきて、安心しだした頃が危険なのだ。

教訓2 バリのような土地では、論理的な思考をするとは限らない。すべてマジックでかたづける癖がある。マジックだといえば、いい訳になる思考回路がどうもあるらしい。

教訓3 ホテル、ビラの鍵などの管理はでたらめだと認識すべし。スペアキーを紛失しようが、鍵を取り替えるなどは通常しない。したがって、本来的な鍵の役目をしていない。そのつもりで所持品、身の安全を考えるべき。

 

上水・下水事情 2010-02-15

以前のビラでは地下20メートルから地下水をくみ上げていた。しかし、そのビラでは20メートル程度では汚水は完全に浄化されないのだろうか、洗濯物が臭くて困った。しかもポロシャツなどすぐにぼろぞうきんのように黒ずんでくる。ところが、現在のバンガローでは同様に地下水をくみ上げているのだが、洗濯ものに異臭がしない。地下水のくみ上げ深さを聞き忘れたが、同じ20メートルでもくみ上げる場所の人口密度や汚水槽の位置などで大きく変わってくるのだろう。

飲み水はミネラル水を飲むのが一般的だが、生活上水が汚染されていると洗濯物が臭うくらいならまだましで、歯がぼろぼろになったりシャワーや風呂につかるだけで身体がかゆくなったりするという。短期ならそんなに影響はないというが、長期滞在にはまず水を鼻でかいでみることをおすすめする。少しでも臭いがするようなら他にいかに条件が良くても長期滞在は止めた方がいい。日本の水道水の基準などからは考えられない汚染かも知れないのだ。ほとんどのビラでは水質検査などはしていない様子だ。自衛するしかない。

プールの吸い込み 2010-02-25

昨日のこと、我が家のベビがプールで遊んでいた。私が近づくとベビもプールサイドに近づいてきた。すると突然泣き出した。プールから上がりたいのかと思って抱き上げるが、なにかに引っ張られたように動かない。驚いて水面下を除くとベビのふくらはぎのあたりが直径7センチほどの穴に吸い込まれている。思い切り引っ張っても剥がれないので指を思い切り入れて引き離したらようやく剥がれた。こちらの指もしびれて無感覚になるほど強烈な陰圧がかかっていた。ベビのふくらはぎは紫色になっていた。今朝みたら痕跡はあるものの薄くなっていたのでほっとしたが。

今日の事、滞在バンガローの近くにあずまやがあるので、そこで昼寝をしようと思い、上がり込んだ。突然、大きな音がして屋根瓦が落ちてきたのだ。さいわい落ちた場所に誰もいなかったので事なきをえたのだが。

いずれもバリならではとも言えるハプニングで、日本でも過去にプールの吸い込み事故があったが、今は規制で改善されているだろうし、屋根瓦が簡単に落ちてくるなどは稀だろう。このあたりの危険に関する感覚は日本や欧米とかなり異なるので、注意してかからないと大きな事故にもなりかねないので要注意だと思う。

教訓1 外を歩くときは常に上方に注意。瓦葺きの直下の軒下や、椰子の木の真下は出来ればあるかないように。やむを得ないときは注意を怠らないように。例えば椰子の実が落ちてきて大けがをしても誰に責任を問えばよいかよくわからない。木の持ち主に果たして責任と賠償を求めることができるか。たぶん無理だろうと思う。

教訓2 プール特に新しいプールはチェックが行き届いていない場合がある。吸い込み口はよく調べてから泳ぎだそう。

トランプ詐欺 2010-03-10

トランプ詐欺の手口が「バリウォーカ」に掲載されていたので引用します。
「実はうちの娘が留学することになって・・・娘のことが心配なので日本の事を教えて欲しい」そのあと家に誘う。家に着くと留学予定の娘は不在で、病院に行ったという。おじさんがでてきて、「私は元カジノのディーラー、トランプで私の友人をかもろう」そして、その後は大負けしてカードで払う羽目に。

実はこの手口、20年前とほとんど変わっていないのに驚く。20年前、好奇心の強い、おばかな私は、とあるショップの前で声をかけられ、全く同じ話(娘が日本に留学する云々)と持ちかけられ、たぶんトランプ詐欺だろうなと思いながらも付いていくと、車に乗せられてとある家に。そして全く同じ話(件の娘の母が病気になって病院にいった。若干このあたりバリエーションがある。)をして、いよいよカジノのおじさんの登場となる。私はここではったりをかます。「私には日本に警察の最高幹部の友人がいる。かれはインドネシア警察トップとも親しいので私は賭博をするわけにはいかない」こういうと、OKそれでは送っていくといってホテルまで車で返してくれた。しかし、今は深く反省して、決してそんな危険なまねはしないです。バリの旅行者は油断めされるな。

ATM被害に遭う 2010-04-12

今日つれ合いから連絡があった。ATM被害に遭ったというではないか。いつものATMで金を引き出そうとしたら残高が不足しているという。ネットで明細を調べると今日覚えのない3万円近くが引き出された後がある。

インドネシア、バリでATM被害が広がっていることは報道で知っていたが、まさか我が身に降りかかるとは。行きつけのATMはポリスボックスの隣にあり、犯人がカメラを仕込めないようにPINコード入力ボード上はガードが施されている。従って暗証番号はカメラでは盗まれないはずだ。

とするとプルマタ銀行内部者の犯行かシステムミスかしか考えられないが後者はちょっと考えにくい。やれやれ銀行が信用できないとすると一体どうすればよいのか。現金を金庫に入れておくしか方法がないのかも知れない。

みずほ銀行を通じて米国マスターカードの調査の結果、システム誤動作であることが判明したと連絡があった。とりあえずATM詐欺の類ではなさそうだ。2ヵ月後に誤動作により引きおとされた金が戻ってくると云う。米国マスターカードの調査力に拍手。それにしてもシステム誤動作など日本国では大変な騒ぎに発展するのだが。

亀の肉には要注意 2010-04-08

スマトラの島で40キロものウミガメをとらえて肉を食べた人が一人亡くなり139人が治療中だという。

バリではしばしばウミガメのサテ(串に刺した焼き肉)が最上級のご馳走だとの話を聞く。特別な祭りの際には出されることもあるという。もちろんワシントン条約で禁止されているのだが。その亀のサテもときには毒に当たることもあるので、以前から注意勧告は出されていたらしい。にもかかわらず食べる。ふぐのような魅力があるのかもしれないが、命がけのご馳走だ。

マジックマッシュルーム 2010-04-25

今年の2月に亡くなった立松和平の追悼に記者がバリのマジックマッシュルームと思われるキノコのことを書いている。著書を読んだことはないがあの独特の語り口が印象に残る作家だった。

立松さんから不思議なキノコの話を聞いたのは30年ほど前だ。なんでも南の国に牛か馬のふんから生えるキノコがあって、それを食べるとえもいわれぬ陶酔境に入る。お金ができたら2人でその国へ旅行してキノコを食べようか。そんなのんきな話だった。

当時私は栃木県警を担当する新米記者。立松さんは宇都宮市役所を辞めてペン一本の生活に入っていた。以後30年も記憶の底に眠っていた不思議なキノコは、本書の「バリ島の休日」を読んだ時に忽然とよみがえってきた。

そのキノコは「そこいら中にいる水牛の糞に生える」という。30年前はありふれた食品だったが、今は禁制品だから食べようとしてはいけないと、律義な立松さんは繰り返し書いている。キノコはどうでもいい。もう立松さんと旅行もできないと思うと、一つの時代を通り過ぎたさびしさが込み上げてきた。

狂犬病 2010-07-04
バリ当局は狂犬病対策に乗り出し、25人の専従スタッフで努力を続けているようだが、いまだ毎日300人が犬にかまれてサンラー病院に来院するという。バリ島の人口300万人からしてこの来院数は異常な数だ。相変わらず注意が必要だ。
 
駆除専従スタッフは野良犬を片っ端からストリキニーネのダーツで駆除しているという。動物愛護協会から非難の声が上がっているが確かに残酷な対策だが。一方では海岸通りをベビを乗せて自転車で走っているときに犬がベビに近づいてくると相当緊張する。
 
この記事ではバリでは犬は人間の生まれ変わりとして、それもカルマを背負ったものとして理解されていると説明して、それが犬の放し飼いと結びついているという。インドの牛からの連想かもしれないが、ちょっと無理筋の解釈の気もする。実際の所は犬を欧米風に犬をコントロールして飼うという習慣がないだけではとも思うのだが。

自衛する 2010-08-26

午前中にサヌールビーチの津波警報サイレンが鳴った。其の後でインドネシア語の放送が流れるが、意味がわからない。お手伝いのアウナに聞いても、気にもしていないので、わからないという。レストランまで行けばだれかわかる人がいるだろうと思い、行ってみたが、だれもわからなかったという。レストランのスタッフの何人かに聞いてみたがあまり要領を得た回答が帰ってこない。誰も其の後の言葉が聞き取れていないし、サイレンから流れる放送ならなおさら声が聞き取れない。しかし一向に気にする様子はない。宿泊客以外はこうした警報音に完全に無関心なのだと理解した。米国の地震・津波警報通知サービスをチェックしてもなにも通知がないので訓練だと判断したが、改めて旅先での危機管理を再確認した。

カンボジアのアンコールワットの急斜面の階段や下りるときの危険な道の落下防止策など、なにも施されていないと同然だ。南米のマチュピチュでは途中の山道に大きな岩石が転がり落ちていた。これが運悪く車に当たればそれまでだ。航空機に乗るよりも遙かにリスクは高いし、検知機能がないので運を天に任せるしかない。ここバリでも、屋根瓦が落ちてくる、椰子の実が落ちてくるといった風で、日本なら当局に対する管理不十分の抗議で大騒ぎになるところだが、先進国を除いた世界のほとんどはこうした危険にセンシティブではない。
 
世界の国々では、そのようなリスクは優先順位の低い問題で、それよりもマチュピチュのバスを走らせる事がビジネス上最大優先であり、10年に一度の津波や瓦・椰子の実の落下より、観光客の確保が最大の関心事だ。狂犬病のリスクもこの程度の認識だったが、観光客の確保に影響を与えだしたので、熱心にやり出した。相当リスクが高まらないと対策は打たないのが普通と心得て、自衛する以外にない。

藁葺きがベストだが 2010-09-09

滞在しているバンガローはわらぶき屋根で、これの利点はいくつもある。先ず、部屋がコンクリートの屋根に比べて涼しい。激しい雨でもその屋根からしたたり落ちる風景はコンクリートからばさばさ落ちるのに比べて風情がある。最も重要なことは地震に強いということだろう。

阪神淡路のときも、瓦屋根の重みで倒壊した家が多かったと聞く。1階建ての藁屋根は上からの重みで倒壊する心配はない。上からの重みだけではない。バリには200年近く大きな地震が無かったらしく、そのころにはコンクリートなど無いから地震でコンクリートが壊れるという経験が皆無だ。コンクリートでありさえすれば日本では到底検査に合格できない水っぽいものでも木造より強いと信じ込んでいる節がある。

しかし、藁屋葺きには欠点もある。藁屋根職人の腕次第で、雨漏りがしないとは言い切れない。10年もつという保証もないし、又、不備で職人に文句を言っても始まらないらしい。そんなものだと受け入れるしかないようなのだ。藁葺きの尾根には瓦が乗せられるが、これが実に頼りない。半年ばかり前に経験したのだが、10年も経たないうちに固着部分が劣化して瓦だけがちょっとした揺れや風で落ちてくる。頭に直撃でも受ければ非道いことになり、これが実に恐ろしい。定期的に瓦の固定を確認しているのでもなさそうだ。もし将来家を建てるとしたら、藁葺きは必須だが、瓦だけは乗せないようにしようと考えている。

カルフールで爆弾予告 お粗末なスタッフの対応 2010-11-25

昨日の午後こと、家族でカルフール(クタ・サンセット通りにある大型スーパー)に定例になっている買い出しに出かけた。3階で食料品などを買って支払いを終えてトイレに向かったときのこと、いきなりトイレの横のマッサージルームからスタッフや客が飛び出してきた。みんな血相を変えている。何事が起こったかわからずにスタッフに尋ねても「ナッシング」としか答えないがトランシーバから漏れてくる声は言葉はわからないが緊急事態の雰囲気を漂わしている。

危険を察して逃げてくる人々と一緒に階下に降りると、既に多くの店がシャッターを閉めている。重装備の警官と装甲車風の車が停車しているので爆弾テロではないかと思い、慌てて待たせてあるタクシーに買い物をカートから移して駐車場から飛び出すように出た。駐車場には車が既に殆どいない状態で、よくぞ待たしていたタクシーがこんな危険な場所で待っていてくれたものだと感謝する。

後で知ったところでは、昨日の朝6時過ぎに「爆弾に気をつけろ」という伝言メッセージがはいっており、それをカルフールスタッフが午後2時過ぎにやっと見て警察に通報したという。この後の対応がとんでもないものだった。警官隊が到着して殆どのテナントのスタッフは逃げ出した後なのに店内には危険を知らせる放送が全くなく、みなさんのんびりと買い物を続けていた。

ちょうどマッサージ店のスタッフが危険を聞きつけて飛び出してきたことでこちらも逃げ出すことが出来たが、まだ店内にはそんな危険が迫っているとはつゆしらないひとびとが大勢いた。客を放っておいてスタッフが先に逃げ出したとは言わないが、あまりにもアナウンスや誘導がお粗末すぎる。結果的には爆弾が発見されずに事なきを得たのだが、危機管理の鈍感さと不手際は日本の民主党といい勝負だ。もうカルフールには買い物に行かないことにした。パリのカルフール本社はこの事実を全く知らないのではないか。

いまどきバリで怖いもの 2011-01-16

顔見知りと雑談になった。話の流れで「いまどきバリで怖いもの」はなんだろうと言う話になり次のようなものが話題に上がった。

1 狂犬病 これは文句なくトップになった。数年前からの累積で160人以上の死者を出しながらいまだに収束の気配を見せていないようだ。これは表向きの数字で、このような場合には背景にもっと何倍もの多くの犠牲者がいると考えるのが常識だろう。いまだに放し飼いの手入れの悪い犬がうろうろしている。犬好きの私としては、早くなでなでできる日を待っているのだが、一向に終息宣言は出そうにない。

バリ当局の姿勢にも問題があるかもしれない。「観光客が減るから対策をとる」というのが理由に出すぎている気がしている。話が飛ぶが一昨年の日本人女性が殺害された時も、容疑者への判決理由に、真っ先に「観光客への影響」が述べられていた。それも理由の一つだが、真っ先に挙げる理由としては違うだろうと思う。

野良犬と飼い犬が判然としないのも対策を打ちにくい理由になっているのかもしれない。犬は神の使いのような宗教的な理由もあるだろう。新たな説としてはバリ人の犬肉嗜好が挙げられた。バリ人は犬の肉を好んで食う。そのために半野良犬を放ってあるのだという。これは10年ほど前にある漁村で実際に見聞したので事実だろうと思う。その漁村の漁師の家では庭に犬と豚に鶏が飼われていた。その庭で私が釣った魚を炭火で焼いてもらって食べていたある日、漁師はこともなげに「今晩この犬を食うか」と庭で遊んでいる犬を指して言い放った。驚いて手を振り断った記憶がある。

2.バイクの運転 バリの道路ではバイクが車の間を縫うように走る。車間距離もへちまもない。まさにすれ違うように走る。ときにこのバイクの集団に囲まれて身動き取れなくなることもあるらしい。観光客や滞在客が相手やバイクを傷つけると大変な賠償金を覚悟しなければいけないという。交通事故は一々新聞報道されないがタクシーで移動中でもときおり追突事故現場に遭遇することがある。日本に比べて多いのか少ないのか、断然多いだろうというのが感想だが。

3.デング熱 そんなに怖いものではないという意見もでたが、やはりバリの医療事情と小さな子供を持つ身としては怖い。それに人々に衛生観念が希薄で、バリ当局が蚊の発生源になる水たまりの撲滅を唱えても、一向平気でピンとこないようだ。蚊、水たまり、デング熱という因果関係が理解されていない気がする。デングのような病気も一種の神の怒りで理解されてしまうのかもしれない。現に滞在ビラでもすでに知っているだけで4人もデングに罹っているが、ボウフラの養殖場の感がある水鉢が至る所にあるが、スタッフも誰も気にもしていないようだ。スタッフにいっても埒があかないので昨日はオーナーに直言した。さてどうなることか。

4.水 まだまだ水道が普及していないので臭いや細菌、重金属などが心配だ。かつてののどかなバリときれいな地下水は、開発されたリゾート地では望むべくもない。下水は一般的ではないので、トイレは地下に浸透するままにしているのが最も多い。次に浸透膜とバクテリアで一旦分解する方法もホテルでは義務化されているが、従っていないところも多い。化学工場のような重金属を垂れ流すところはないのが救いだが、汚水による汚染が真剣に対処されている気配はない。なにせ保健所のような検査機関と水質保障マークのような安心させてくれる根拠がない。

5.頭上 頭の上も要注意で、昨日のように風の強い日は頭上からかなり大きな枝が落ちてくる。今のところ、比較的軽そうなものが多いが、時に当たれば相当な重傷になると思われる枝も落ちてくる。ヤシの実も直撃を食らうと命取りになる。藁ぶき屋根に載せてある瓦も恐ろしい。劣化していても誰もチェックしていないので、いつ何時落ちてくるかわからない。藁ぶき屋根はバウンドするのでかなり遠くまで飛ぶ。現に大人が柱にもたれかかっただけで瓦が数枚ものすごい音を立てて落ちた現場に遭遇した。以来、屋根の下はできるだけ注意して通る。日本では人災だがバリでは天災扱いになる。

大きな地震が 2011-10-13

午前11時20分ごろ、突然ドンドンといった感じの低音とともに縦揺れ横揺れが始まった。バリに滞在して約三年になるが初めての大きな揺れに驚く。しかしさらに驚いたのはお手伝いのアウナで、血相変えて飛んできて三歳半のわが娘を小脇に抱えるや否や廊下に飛び出していき、さらに階段を一気に下におりてしまった。そして目を離したすきにどこに行ったのか二人の姿が見えない。ビラの中を探し回ってもいないので部屋に戻ると既に二人は戻っていた。

アウナに勝手な行動をするなときつく注意したり、地震の時は上からの落下物が危ないことを教え、津波の心配があるから高いところの方が安全だと教え、エレベータは使用してはいけないことなどを教えるやらで、地震よりも彼女の行動の方で大変だった。

バリの人たちは地震に慣れていないので、とっさに地震が来たときはパニックになることを実感した。

午後にもう一度余震があった。このあたりは世界でも有数の地震危険地帯であるジャワ沖スンダ海峡が近い。用心を怠らないようにしなければ。

相変わらず狂犬病 2011-12-18

バリでは犬の放し飼いは当たり前のことで、狂犬病の危険が喧伝され始めてからも放し飼いは一向に改まることは無い。サヌール海岸沿いの歩道を自転車で送り迎えする間に必ず10頭前後の犬の放し飼いを見る。首輪をつけているのもあればつけていないのも。ごくまれに吠える犬がいるが、ほとんどは舗道に寝そべっていたりしておとなしい。しかしやはり幼児を連れていると、足元に犬が近づいてくると気持ちが悪いことおびただしい。何かの拍子に凶暴になってがぶっとやられると大変なことになる。念のために狂犬病のワクチンを決められた回数打ち続ける必要があるし、その時間と金も大変なものである。あーあ、犬大好きの私がこれほど犬に近づかれることを嫌うなんて、実に嘆かわしい。

それにしてもバリの人々はそんな危険はさして気にしている風もなく、外国人滞在者や観光客が恐れていることなどまったく気にかけていないようだ。インドネシア・バリのような途上国では命の危険はほかにいくらでもある、この程度の事で騒ぐのもおかしいとでも心の中では考えているのかもしれない。高いところからは椰子の実や枝が落ちて毎年ある程度の人が亡くなっているし、民家やホテルの屋根からは瓦などが落ちてくる。先進国は賠償問題が発生するので注意を怠らないが、賠償の感覚の乏しいこの国では期待する方が無理がある。各人が細心の注意を払うしか当面の危機を乗り越える方法は無い。私など、娘を連れて歩くときは常に目線を上方に向けている。大木の下や軒先などは特に注意が必要だ。

米疾病対策センター(CDC)は11月23日,インドネシア・バリ島で2008年11月から3年間にわたって狂犬病の集団発生が続いていると、注意を呼び掛けた。バリ島内では、今年11月1日までに100人以上が狂犬病を発症し、亡くなっているという。

サヌール海岸でも注意 2012-04-07

既に4年目を迎えるのでバリの生活の安全対策に多少油断が生じ始めているかもしれない。このまえの週末にサヌールのとあるビーチで娘の砂遊びに家族でつきあっていたら「日本人ですか」とこちらの男性に声をかけられた。向こうから日本語で近づいてくる人間に注意することは外国では基本中の基本だ。これまでの経験でまず100%あやしい。適当な返事をして無視していたが、少し離れたところからこちらをじっと眺めている。不愉快なので早々にその場所を引き払った。クタやスミニャックではこの手の人間がごろごろいるのでさして驚かないが、サヌールでは今まで一回もお目にかかったことがないので警戒を怠っていた。

今まで経験した例

①カード詐欺勧誘のおばちゃん

②アンケートと称してホテルの電話番号を書かせ、当選しましたといって電話を掛けてくる。インチキだと思われるリゾートホテルの年間契約を迫る。

③クタ・スミニャックの海岸ですこし薄暗くなってくるころに一人で散歩していると必ずと言ってよいほど、売人風が近づいてくる。

④顔なじみの運転手に頼んでベサキ寺院までいった。運転手はガイドとなにやら話をしている。ガイド料金がべらぼうに高い。つるんでいることは明らかで、別のガイドを半額以下でやとった。顔なじみだとおもって油断するとこんなことをする。勿論2度とこの運転手は使わない。

⑤クレジットカードで支払う際にカード読み取り機ごとカードを落とされてカードが割れてしまった。

経験していないが、身近な人が経験したり、よく聞く話として

⑤催眠術泥棒 街角で声をかけてきて話しているうちに催眠術にかかってしまい、ATMで金を引き出して手渡し、その後術から覚めて金をとられたことに気がつくという、うそのような話。ポンと肩をたたかれただけでかかってしまうこともあるという。

⑥サヌールのタンブリンガン通りの舗道を歩いていて後ろからバイクでハンドバッグをひったくられた。

⑦ATMにカードがのまれてでてこない。これはバリでは経験がないがイタリアで経験した。再発効まで時間がかかるので複数のカードを持っていくことが重要。そしてATMを利用するときは携帯電話は必須。その場で連絡できないと場所を離れることになり、持ち去られる危険もある。

ダニのアレルギー 2012-11-20

11月9日に4歳の娘のアレルギー性の咳が止まらなくなった。病院で噴霧吸入(ネブライザー で吸入用ステロイドを吸入)をして咳止めシロップ(LEVOPRONT)を飲んでも8時間のあいだ咳を続けようやくVECTRINEというシロップを飲んだ後に眠りについた。(VECTRINEが効いたのか、おさまる頃だったのかは判然としないが)

10日、11日も軽くはなったが朝と夜は咳が続き、12日も朝起きてしばらくして咳をはじめるが1時間ほどで収まる。13,14日とシロップは中止して吸入のみを続ける。朝方以外は咳はほとんどしなくなる。その後朝方の数回の咳以外はしなくなり約一週間になる。

ダニが最大原因と言われているのでそれまで使っていなかった掃除機をベッドを中心にかけ、ぬいぐるみなども整理する。あとはベッドの下と天井の異様にあいている隙間の掃除機清掃が残っている。

11月になって急に温度と湿度が上がりダニが繁殖する時期と一致する。これまで気にもしなかったダニ退治にしばらくは集中しなければ。

風疹かデングか 2012-12-08

つれあいが日曜日から熱を出し39度まで上がった。その後頭が妙にふらふらする。噂に聞くメニエル症候群かな、あるいは風邪の影響かと思っていると三日目の火曜日には発疹が腕や胸から腹部にかけて出だした。水泡ではない紫色の3ミリ程度の班がびっしりと出ているのでデング熱の疑いが出てきた。4日目の水曜日には行きつけのクリニックSOSから往診をお願いして血液をチェックするが数時間後に出たデング熱の抗体であるigm(初期の三日目までに出てその後消える),igg(その後に出る抗体で長く出続ける)が陰性反応で血小板も正常値の下限値、白血球は減少しているがそれほどの低さではない(血小板 15万、白血球2800)。つまりデング熱である決定打がない。

6日目、金曜に熱もほとんど正常になるが発疹は相当軽くなっているもののやはり出ているので再度往診をお願いして血液チェックするがやはりデング抗体は陰性反応で血小板、白血球共に低減気味だがおおきな変化はない。二極性を示すと言う熱のピークも無いしデング熱の可能性は限りなく小さくなる。しかしIGG抗体が遅れて産出される可能性も無いわけではない。ここでしっかりとデング熱かそうでないかを見極めて置くのは大切で、再度月曜日にでも抗体チェックをする予定だがここまで抗体が出ないと他の風疹などを疑いだす。

風疹は三日はしかとよく似た症状を示すとある。しかし仮に風疹だとしたらどこから感染したのだろう。

アラックにご用心 2013-02-14

椰子の実からつくるアラックは東南アジアでポピュラーな蒸留酒だがバリでも盛んにつくられ飲まれる。日本の焼酎ほどおいしくないので私は飲まないが、このアラックはときどき事件を起こしてくれる。

4年前の2009年には18人のバリ人がこのアラックを飲んで死亡し、これを知ってからは調味料としても決してアラックを買わなくなった。お隣さんに頂いたものは唐辛子を付け込んでスプレーで撒くなど蟻よけに使っている。

今年の新年ではロンボク島近くのの小さな島で19歳のオーストラリア人が死亡したとある。いずれもアラックの作成過程で利益を追求するためや、作成後に購入者がてっとり早く酔うためにメチルアルコールや蚊の駆虫剤を混ぜるなどしたためだと今日のBali dailyは報じている。メチルアルコールは戦後の日本でも「ばくだん」が有名だ。「酒税」を回避するために「メチルアルコール」と「エチルアルコール」の含有物が、工業用アルコールとして販売され、沸点の差を利用してメチルだけを抜いた。バリではメチルが蚊の駆虫剤に使われているとは。

吐き気、めまい、腎臓障害、失明、昏睡、最悪の場合は死亡する極めて危険なしろもので、英国とオーストラリア政府はバリ政府にアラックの規制や取り締まりを厳重にしてほしいと申し入れている。バリ政府はブランド名や製造者が記述されていないアラックは特に手をださないようにと警告している。

黒い煙が 2013-04-21

日曜日のランチをSANDというレストランで終えてビーチで遊んでいると黒い煙が上がっているのが見える。我がビラの方向から黒い煙が上がっているので気になってビラのレセプションに電話で問い合わせると船火事だと言う。

煙が少し下火になってきたころビーチではこんな光景が。

火はほとんど鎮火しているがまだ炎が消えきっていない。

近くによってみるとこんな風に完全に使い物にならない状態まで焼けている。船にオイルを入れている途中に煙草の火が燃え移ったらしい。

デモには近づくな 2013-05-17

今日のBali dailyによるとバリのブレレンで対立候補同士の争いがあったという。21歳の男性が刀で切りつけられて重傷だとのこと。普段はおとなしいバリ人が知事選挙で相手を暴力的に襲うとは驚きだ。日本領事館が選挙期間中のデモなどには近づくなと警告している意味がやっと分かった。

交通事故2013-07-21

ロヒナにイルカを見に行った帰りの車中で2件も交通事故を目撃した。いずれの事故も渋滞の先に周辺の住民の目が集中しているので前方に事故現場があるとわかる。いずれも中型トラックとバイクの正面衝突らしい。既にバイクは片づけられていたがバイクのタイヤカバーが飛び散っていた。中型トラックも前部が大きく損傷している。

バイクも車も追い越しでは車間を縫うように極めて危険な運転をするのが当たり前のようになっている。追い越しは原則しないことを徹底しないといけないと肝に銘じる。

鯵の干物で動悸と紅疹 2013-08-22 

昨日の朝に鯵の干物の残りをおかゆに入れて食べた後に顔がほてりだした。動悸もあり、120近くになる。熱も37。1と少しある。鏡でみると顔が赤く、胸のあたりが赤くなっている。5年前にパパイヤを食べて同じ症状がでたことを思い出した。(このときも病院についたときには症状が収まっていた)

お茶や水を飲み、ハイチオールを3錠飲んで念のために病院に向かうが症状が出てから1時間程度つまり病院への途上で収まってきた。病院には行かずにその足でココナツを買ってジュースを飲む。1時間後には脈拍も普段通りに70程度となり完全に回復した。

ネットで調べてみると鯵などに多いヒスチジンが最近でヒスタミンに変化する場合があり。それが体調との関係で一定量を超すと症状を起こすとある。アレルギーではなく食中毒に分類されるとある。通常1日で収まり、アレルギーではないので同じ魚を食べても大丈夫とある。

してみると5年前のパパイヤでの症状もヒスタミンによるものかと思い、「ヒスチジン パパイヤ」と検索するとやはりパパイヤにもヒスチジンの含有が多いとある。なるほどなるほど。

魚が大好きな私としては今後どのように予防すればよいか。関連する記憶を辿っていると以前にもバリで鯵を食べた時に体が熱くなるときがあった。そしてなにより鯵の味に特徴があることを思い出した。口中に含んだ時に舌にピリピリ感があった。このピリピリ感がヒスチジンの味なのだろう。舌にピリピリ感がある時は食べるのを控える。これを今後の留意点にしよう。(それからハイチオールを常備することも忘れないでおこう。これはヒスタミンなどの解毒作用があるのでこうした症状によく気がする)

カシューナッツ

ビラの庭には毎年カシューナッツの実がたわわに実る。ピーマンのような土台の頭にカシューナッツの実がなり、赤と褐色のコントラストが美しい。地面に落ちているものを思わず触りたくなるがこれが要注意だ。昨年は近所の子供が触って顔中がひどくかぶれた。カシューナッツが実はウルシ科だったとはしらなかったのだが、たった今ネットで調べるとそうだった。他にパパイヤやマンゴーもウルシ科だとのことで、5年ほど前にパパイヤを食べてアレルギー症状を起こしたこが、それはウルシ中毒だったのかといまさらに思い至る。特にカシューナッツは思わず触ってみたくなるので子供には触らせないようにご注意を。

バリでも振り込め詐欺が多発している 2013-11-02 

日本ではびこっている振り込め詐欺がバリでも多発していると知人から聞いた。大手病院のドクターだと名乗る男が子供の名前を挙げて事故で手術が必要だ、20万円を振り込んで欲しいと父親に電話してくるといった手口だ。家族状況も相当調べていて電話の会話に家族しか知らないことを話すと電話された父親は相当慌てる。金を振り込む準備を整えて念のために学校の先生に電話すると「そこに座っていますよ」との答えが返ってきてサギだと気が付くといったケースが多い。何と同じ学校の同じ学年で3人まで振り込め詐欺の電話があったそうだ。いずれもサギと気が付いて実害はなかった。

噴煙と溶岩流

昨日からアメッドにスノーケリングで一泊してきた。スノーケリングはともかくとして驚いたのがアグン山の溶岩流と噴煙だ。昨日の昼間から日の入りまでは噴煙も溶岩流もなくアグン山が美しい姿を見せていた。

ところが午後6時ごろ突然、夕方にアグン山の中腹あたりに明かりが灯ったように見えた。

最初は車の明かりかとも思ったがしかしどう考えてもあんな高いところに車が通るわけがない。流れるように赤い線が走っている。ホテルのスタッフに赤い線をさしてあれは何かと尋ねるが、リトルリトルとしか言わないので意味が分からない。しかしよくよく考えてみるとその赤い線は溶岩流ではあるが大した量では無いといいたかったのかと。地元の人々にしてみれば見慣れた風景なのかもしれないが、しかし富士山であのような溶岩流と噴煙が目撃されたら大騒ぎになるだろうな。

 

そして今日はサヌールへと帰途につくと眼前のアグン山の中腹から噴煙が吹き出して濃い雲のようにかかっている。

この間の御嶽山の噴火のこともあるので危険を感じて当初の予定のアムラプラ寺院見学を取りやめてそうそうにアメッドから帰宅した。このアムラプラという名前ももとはカラッガサムであったがアグン山の噴火を受けて地名をアルマプラと変えたとあり、なるほどアグン山の東側が危険なゾーンなのだ。

プールでのショッキングな出来事

昨日2014-05-05の午前中のプールでのショッキングな出来事です。いきなり女性の悲鳴が轟いた。その声で振り返りプールをみると水中に5、6歳の男の子が沈んでいる。プールの中にいた青年が急いで救い上げるが呼吸が止まっている。唇の色も青くなっている。悲鳴を上げた女性に胸部圧迫の救命措置をするように手真似するとやり始めた。救い上げた青年に口移しの人工呼吸をするようにこれまた手真似で勧めると数回まではやるのだが続かない。うまく息が入らないと手真似で答える。その時まで青年と女性が家族だと思い込んでいたのだがやがて泣き叫んで入ってきたバリ人夫妻が両親らしい。しかし泣き叫ぶばかりでパニックになっており必要な措置を何もしない。ホテルのスタッフを大声で呼ぶ。ただならぬ気配に気が付いたホテルのスタッフが走ってきた。

先の女性が胸部圧迫をしている間にホテルのスタッフが飛んできて頭をやや下にして抱え上げ、道路に走って行った。バイクか車で病院に運ぼうとでもしたのだろうか。やがてすぐに子供を抱えたスタッフがホテルの中に戻ってきた。みると子供は口から水を大量に吐いている。どうやら息を吹き返したようだ。スタッフは子どもを抱えてレセプションの方へ走っていった。気になるのでレセプションの方へ向かうと「すでに息を吹き返して大丈夫だ」との回答が返ってきた。その後、病院に向かったのか自宅に帰ったのかは知らない。いずれにしても大事に至らなかったようでほっとした。

このホテルで今年の3月にも同じような事故が遭った。この時はやはり6歳くらいの女の子で、足がつく子供用プールで沈んでいた。このときもプールサイドに大人が何人もいたらしいがおぼれたことに気が付かなかった。両親が部屋に所要で返った直後の事故で、プールサイドの大人が見つけ、人工呼吸して幸い息を吹き返して大事に至らなかった。

その前にも両親がプールサイドにいたがほんのちょっと目を離したあいだに子供が沈んでいた。この時はすぐに親が見つけたのでその子の兄が救い上げた。やはり意識がなかったがすぐに戻った。

こうしてみると実に3回も見たり聞いたりしている。この3回のケースはいずれも母親がインドネシア人でプールの怖さをしらないようだ。またこの3回のケースでは子供たちは大声で助けを求めるわけでもなく、また、バシャバシャといかにも溺れているというサインを出すわけでもなく、静かに溺れていた。

ホテルは日本のように監視員を置いていないのが一般的で、保護者が自己責任で徹底的に気をつける以外にない。ホテル側はプールに監視員をつけて事故の際のスタッフ対応マニュアルを用意しておくべきだろうが現実はそこまで手が回っていない。また緊急の救命措置を行えるよう訓練を受けたスタッフを何名か確保しておくべきだろうがそれもこれからの課題だ。日本のように救急車がすぐにやってくるとは限らない。その場の対応次第で助かるケースが多い。プールで遊ばせる以上はまずは保護者が徹底的に気をつけ、救命方法を学んでおかなければならない。

指輪をカット

なんらかの原因で、たとえば風邪などで指がむくんだり、腫れあがってもし指輪が抜けなくなったらどうするか。こんなケースは考えたこともなかったが遭遇した。(私のではありません)病院SOSに行き冷やしたりして様子を見たが一向に抜けそうにないので指輪をカットすることになった。

ペンチほどの大きさの器具があり、その先に直径3センチほどの円形カッターがついており、指と指輪の間に舌状の受け台を差し込んで指を傷つけない構造になっている。指でハンドルを回転しながら万力の原理で指輪を圧迫したカッターを回転させて行く。15分ほどかけてようやく2本のリングが切断された。

こんな器具が存在することをはじめて知った。ネット情報によると日本では消防署に置いてあるそうだが器具がなければお手上げである。こんな情報お役に立てばよいのですが。

 

 

ウミヘビ 2012-10-13

ロビナのビーチからスノーケリングで珊瑚礁まで水深50センチほどの浅瀬を泳いでいくと目の前の海底に海藻がまばらに生え、そこにはベージュに茶色の縞模様が入った1メートルほどのウミヘビが。このウミヘビは神経毒をもち、咬まれると命にかかわる。こちらは無防備に素肌をさらしているので刺激しないようにゆっくりと上を通り過ぎる。浅瀬と言えども珊瑚の破片が足裏に痛いので泳いで行ったのは正解だった。歩いていて間違えて踏んだりしたらと思うと・・・。これからはウエットスーツにブーツそれに手袋が必須だと痛感しました。

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。