「私がもっとも正したい人間の欠点は攻撃性です」「攻撃性は、洞窟で暮らしていた時代には、より多くの食べ物、土地、生殖のパートナーを獲得して生き延びるために好都合だったのかもしれませんが、いまでは私たちすべてを破滅させるおそれがあるのです」「核戦争が起これば文明が破壊され、人類も生きていけなくなる」「共感があれば、私たちに平和に愛し合う状態がもたらされる」
これはホーキンズの言で、次はショーペンハウワーのもの、ホーキンズは共感、ショーペンハウワーは共苦と表現してその利他的行為の根拠を示す。
「個体化の原理」を突き破った人にとっては、最高の慈悲深さを持つばかりに、自分を犠牲にして、自分自身の命を犠牲にしてさえ他人を救おうとする。
いずれも宗教的体験からではなく理性でこうした考えにたどり着いたようで結果として大乗の菩薩と同じ境地に達している。
ドストエフスキーのカラマゾフの兄弟で、神が無くても人間は倫理的に生きていけるとあったが、この両者は最高の見本になる。特定の宗教に寄らずとも、ここまで行けるのだという事がなんとも素晴らしい。(ショーペンハウワーは仏教に親しんだが帰依というほどではない)
今回書きたかったことは以上だが、ネットで検索すると参考になる言葉を残しているのでメモしてみた。
「完全な人工知能を開発できたら、それは人類の終焉を意味するかもしれない」
「人工知能が自分の意志をもって自立し、そしてさらにこれまでにないような早さで能力を上げ自分自身を設計しなおすこともあり得る。ゆっくりとしか進化できない人間に勝ち目はない。いずれは人工知能に取って代わられるだろう」。
人工知能が上回ることになる「技術的特異点」「人工知能の発明は人類史上最大の出来事だった。だが同時に、『最後』の出来事になってしまう可能性もある」
知性をもつコンピューターの危険性をイーロン・マスクとともに警告していた。
「起こりうる危険に対して準備し、それを避ける方法を学ばない限り、人工知能(AI)はわたしたちの文明の歴史における最悪の事象になりえます」。
「強力な自律兵器や少数者が多数を抑圧する新たな手法のような危険を、AIはもたらします。AIはわれわれの経済に大きな混乱をもたらすかもしれません」 「いつの日か、誰かが自己複製するAIをつくりだすでしょう。それは人間の知性を上回り、新たな形態の生命になるはずです」
私たちが生きている世界は、気候変動、人口過剰、食糧危機、海洋汚染などかつてないほどの多くの重大な問題を抱えており、人類の歴史の中で最大の危機を迎えている。人類が地球環境を破壊する技術を持つようになったものの、いまだに地球から脱出して他の惑星に移り住むまでの技術には到達していない現状では、たった一つの地球をみなで守るために協働することが必要だ。
人類が共同して地球を守るためには、国と国との間にある障壁を取り除く必要がある。このような国と国との垣根を越えた協働について、これまでことごとく失敗してきたそして失敗し続けていることを、世界の指導者たちは認識することだとホーキング博士は指摘している。
限られた一部の人の手に富が集中している現状では、これまで以上に富を共有するべきで、失われようとしている職業だけでなく失われようとしている工業全体に対して、新しいモノを創出することを援助し、それまでの期間を経済的に支えるべきだ。仮に、移民を現状のペースで受け入れるのが不可能だと言うのならば、世界中の地域の開発・発展につながるようにより多くのことをするべきであり、それが唯一、移住しようとする人たちを思いとどまらせる手段だと指摘している。
「私は、誰もが目にした気候変動をについての重大で誤った決断を下したドナルド・トランプとは違い、気候変動や地球温暖化に立ち向かうことの重要性を否定しません」
「人類は地球上のスペースを使い果たそうとしており、ここから先は違う世界へと進むしかありません。太陽系とは別の恒星系を目指すべき時です。宇宙へと拡がっていくことこそが、人類が自分自身から助かる唯一の道です。私は、人類は地球から出ていくべきだと確信しています」
「もし人類がこの先何百万年も生き続けたいのであれば、これまでに行ったたことがない場所に進むべきであることは間違いありません」