マハバラータ

マハーバラータ

マハバラータのアルジュナ

叙事詩『マハーバーラタ』に描かれているバーラタユダ戦争中、アルジュナの息子アビマニュは敵のコラワ線を突破できると信じていたが、他のパンダワ戦士が助けに続くのを防ぐために彼の後ろの道を塞ぎます。カルナ（中央左）とジャヤドラタ（中央右）が率いる敵軍の中に閉じ込められたアビマニュは勇敢に戦うが、矢のシャワーを浴びて死亡した。兵士と従者が激しい戦闘を繰り広げる中、武器が空を飛び交う。 破壊と滅亡しかもたらさない戦争の悪の自覚 が、『マハーバーラタ』 全篇をおおっている。

マハーバーラタ」は、叙事詩とはいわれるものの、決して英雄たちが勇敢に戦い活躍するような 作品ではない。 

 登場する人物たちはいずれも、義人も勇者も高の士も、清康の尊者も夫人も、 王者も神々でさえもが、 苛酷な運命に翻弄され続け、その運命を受け入れる以外に道はないので ある。どこを読んでも、ハッピーな気分には絶対になれない。上村氏(マハーバーラタ ちくま学芸文庫著者)は『マハーバーラタ』は人間存在の空しさを説いた作品であると断言している。

  和平交渉が決裂して、戦闘を命じることになった長兄ユディシティラが、 弟アルジュナに対して言う。

 それを避けるために私は努力して森に住み、苦難を経験したが、その最高の災禍がわれわれに近づいて来る。 それはわれわれの努力によって消滅することはなかった。それを求めて努力したわけではないのに、大きな災禍がわれわれに近づいた。 

叙事詩『マハーバーラタ』

パンダワの傲慢で勇敢な戦士、アビマニュは、彼が決して自分から退却しないことで知られていた。彼はコラワの部隊に深く侵入し、彼らが形成した戦略的な防衛線を破った。しかし、彼の進行は突如として中断された。

彼はある特別なセクションに囲まれ、コラワの戦士たちの中で孤立してしまう。この瞬間、アビマニュは自身が運命の罠に陥れられたことを悟る。彼は彼ら全員に対抗しようと戦ったが、敵の数は圧倒的で、彼は孤立無援のままとなった。

ジャヤドラタ、彼の老練な敵が彼を閉じ込めたこの罠を指揮していた。彼の戦術の巧妙さは、若く無防備なアビマニュを仕留めることを可能にした。そして、この無情な戦争の一日が終わるとき、アビマニュは最終的に倒れ、彼の人生の最後の瞬間に、彼の敵たちは彼の勇敢さと力を恐れて見つめていた。