通念的輪廻感の否定

村上春樹、三島由紀夫ともに通念的な理解の輪廻感を否定する。通俗に落ちることを嫌ってのこだわりだと思う。

村上春樹はいもむしのようなものがこの世とあの世を行き来しているようだし、時には戦時の兵士の霊が山中によみがえる。

三島由紀夫は春の海でそんなものはもとから存在しないのではと出家した女に言わせる。べたに肯定したのでは宗教になってしまい、小説にならないと思っているのだ。

立ち読みした高橋源一郎の本では夏目漱石は唯物論だと。