「やしゃむしゃしゃ やしゃむしゃしゃ やしゃむしゃしゃ」糸がもつれたときに母が唱える呪文が記憶の底にあり、ときどき(といっても数十年に一度程度だが)脈絡もなく浮かんでくることがある。母が若い時の一時期に裁縫を習ったことがありその時に覚えたのだろう。本当にそんな呪文が存在するのかしらとネットでしらべると実際にあるという。京都の人から聞いたとか新潟の祖母がつぶやいていたとかの実例がいくつか記されていた。
幼い時の記憶はおそるべし。母は明治の終わりの生まれで生まれは高松、その後浅草、新宿、大阪と住んだ。一体どこでだれから覚えたのだろう。