PtoPのトランザクションがクラウド上に保存され遡及的に改ざんできないという、言われてみれば1970年代初頭にオンラインバンキングシステム開発を経験したオールドソルジャーにはコロンブスの卵の新たな技術潮流が世界を席巻し始めている。ビットコインの技術として開発されたがむしろこの技術のほうが新たなビジネスを産んでいきそうだ。
筆者の手元に引き寄せて単純化して考えてみると中央集権的な楽天やamazonモデルが崩れてお茶の子ネット的なモデルが復権するということか。ただし現在のお茶の子ネットではなく遡及的に改ざんできない為のブロックチェーン技術を備えた仕組みを自ら備えなければならないが、おそらくアプリを自らのPCにインストールするだけの簡便な仕組みなのだろう。
あるブロックの改ざんを行うとそれ以降のブロックつまりトランザクションが追えなくなるために安全性が保証される。ハッシュ関数の生成と付与によりブロックチェインの正当性を保証していこうとするもので、これも従来のチェックディジットをタイムスタンプ込みで一層高度化したものと考えればそんなに難しい技術ではない。(タイムスタンプがハッシュ関数生成のポイントのような気がするが、詳しくは理解していない。)
筆者は1970年代初頭にオンラインバンキングシステムの開発に従事したが、リカバリシステムとしてトランザクションを逐一磁気テープに保存しており、システムダウンなどに備えていたが、この技術の延長上にリカバリデータをネット上にクラウド化し、改ざん防止にタイムスタンプなどで工夫したものだろうと推測している。
これは楽天やamazonに強烈なインパクトを与えるだろうな、深刻な影響を与えるに違いない、ネット販売業者はこうしたモールに手数料を払わなくてすむので後は広告マーケティングにのみ力を注げば良い、モールの利点である集客効果と安全性のうち、安全性の効果は薄れていき、集客効果のみとなるがこれも安全性の期待があってのもので、googleやyahoo検索連動の広告が今まで以上に一層幅を利かせるようになり楽天やamazonはビジネスモデルの変更を迫られるだろう。
そしてブロックチェーン技術の進化の先には検索連動の広告手法すら抜本的な影響を受けそうな気配も感じられるがあくまでも気配であり、リアルなイメージは持ち合わせていない。