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まさおレポート

フォト&幻想 バリのナイト・マーケット

さて今晩はどこで夕食をとるか、旅先での楽しい悩みだがちょっとばかり悩ましい。

一人で入ってのんびりできる所が良いが初めての店では少しばかり不安がある、かといって同じ店ばかりではあきる。

「ナイト・マーケットは行ったことがあるか」そんな思いを見透かしたのか、ホテルのオーナーが尋ねる。

「いや、シンドゥのナイト・マーケットはまだ行ったことがない」

「行ってみれば。安くてうまいよ」

「サテ・カンビンが食いたいがあるかな」

「もちろんある。レストランで食えば700円だが400円で食える」

6時過ぎにシンドゥマーケットに入るといつもの市場の駐車場は屋台村に姿を変えていた。お互いに知らない大勢が集まり屋台で飯を食うのはどこか祝祭的な喜びがある。モロッコのフナ市場もそうだったな。しかしバリに6年も住んでこのナイト・マーケットに来たことが無いとは。家族といるとわざわざ車でナイト・マーケットに出かけようとの気にならない、そんなものなのだ。

入口近くにサテ・カンビンの屋台があった。10本のサテに肉がたっぷりのカレースープ。それにご飯を食べるとすごく満足感がある。食べ終わり他の屋台を見渡すと少し離れたところに懐かしい顔がちらりと見えた。奇遇だなと近づくとすでに姿は無かった。ナイト・マーケットは人と人を再開させるところなのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

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