まさおレポート

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モロッコ紀行 2006年 ワルザザード

2017-03-25 | 紀行 モロッコ・チュニジア

エルラシーディアからワルザザードまでの街道をカスバ街道と呼ぶ。街道に沿って多数のカスバ(隊商の宿)が点在している。

バラの首飾りを売る青年<4/12

ワルザザード近郊を車で移動中にバラの生産地で有名なところを通り過ぎようとした。すると大きなバラの首飾りをもったまだ少年の面影を残した青年が車に手を振っている。車をとめてその首飾りをいくつか購入した。ついでに近くにあった雑貨屋でバラ水を求めた。バラの首飾りに鼻を近づけると大層よい匂いがする。強すぎず薄すぎず頃合いでそれまでの長いドライブの疲れを取ってくれる。

バラの産地でバラの首飾りを買ってご満悦。とてもいい匂いが車の中に充満して、大層気持ちがよい。

 

洗濯物に注目。



相当登ったと思ってもまだまだ丘の中腹くらいだ。足場は砂地で滑りやすい。軽い登山くらいのハードさだ。頂上がもうすぐに迫ってきたので頑張ることにする。

リッサニ 

この後、リッサニに向かう途中でアクシデントが発生する。

街道に現れた不思議な建物。これはエジプト映画のロケ跡。不思議な雲が黄昏に浮かぶ。ここでつれあいが足首をねんざする。

エジプトの彫像が門を守る。クレオパトラでも撮るのに使われたのだろうか。

神話的な雲の風景。 

リッサニ つれあいの捻挫して腫れ上がった足首を石鹸マッサージする女性。この女性はこの村で産婆やマッサージを施術する。黒いマントの下に黄色い布の衣をまとい、容貌は魔法使いを連想させる。宮崎駿の世界にこんな女性が登場する。

痛いと絶叫する声に全く聞く耳を持たずごりごりとマッサージを続け、にこりともせずに去った。こんな痛いマッサージをしてひどくなるのではないかとの危惧をそのときは持ったが、翌日には腫れが劇的に引いた。伝統療法恐るべし。
この女性の風貌が未だに強烈に記憶に焼き付いている。

 

地図はマラケシュAからリッサニBまでのルート

ガラクタが置いてあるだけだが面白く映る。木や種を使ったものやターコイズビーズに素焼きの水差し、欠けた皿、ハンマーらしきもの・・・

カスバ街道を走るとモロッコ特産の有名なアルガン・オイルの採れるアルガンの木の群生がみられる。他の樹木が育たない荒れ地にも育つ。シシリアのタルーダントの丘で見たオリーブの木も荒れ地にオリーブだけが生き延びていた。どちらも貴重なオイルを産する。

こんな環境に適応した植物だけがへばりついて生きる。

街の入り口には要塞のような門がある。

街に入ると立派な建築物があった。

素焼きの水がめが大量に干してある。色あせたスカーフや絵付けされた大皿も。

ワルザザードの近くにトドラ峡谷がある。200mを超える絶壁。

街道沿いのオアシスではデイツやアーモンドが採れ、特にデイツの甘味は旅のひと時を癒してくれる。


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