昨日の日曜日の我が家は今だかつてない程子供の過密状態となった。我が家は90平米のマンションで、そこに大人が5人子供が5人大集結した。姪と甥、孫で平均年齢5歳だ。ちなみに普段は大人二人で生活している。
最初はおとなしくしていた子供たちも食事が終わりエネルギーが充電された様子で案の定中盤から遊びで興奮状態になってきた。孫は一歳2ヶ月で他の子供たちはずっと年上だ。子供たちの真ん中においてやると意外に平気らしい。平日は託児所に通っているので子供が周囲にわんさかいるのに慣れている。ふとみると4歳の幼児が我が孫に本で遊んでやっている。
私の方はどたばた幼児の前を走り回るので怪我でもしたら大変と気を遣って疲れたが我が孫はそれまで吐き戻したりして調子が悪かったのがこの騒音の中で回復した。子供は子供同士で元気を貰うものらしい。
それにしても4人も子供がいると大変だとの実感を改めてもった。一昔前は10人近い子供を育てている家庭も近所に普通にあったが今はせいぜい多くて3人だろう。来客の家庭も祖父と祖母が日常の生活を助けるので回っていく。祖父曰く洗い物だけで一時間かかるという。三度の食事で三時間を費やすことになる。多少大げさと割り引いても2時間くらいはかかっているのだろう。
しかし毎日の孫の世話だけで日が暮れても生き甲斐はあるようだ。多くの人にとって人の子を育てるというのが最もわかりやすいし充実感を実感できる。つまり楽しい日々を送ることができる。少子化と核家族はつまり老齢者に身近で肌身に感じる幸福をもたらさない傾向だということになる。
日本もかつて無い少子化の時代に入っている。2050年には人口が8千万人台になるという。今後の老齢者は孫の面倒をみるという幸せの少ない時代にどんどん入っていく。そんな中で時代に逆行しているが生き甲斐は確実に実感している家族を目の当たりにみた。本人たちに聞いてみると「本を読む時間も無く、とても大変だよ」というに違いないが。