プール
4ベッドルーム
2階建て
両サイドの上下にベッドルームが4つ
エントランス
次は2ベッドルーム。
入って左側に1つ目のベッドルームがあるのは、今私たちがいるのと同じつくり。
キッチン
奥がリビング、ダイニングエリア。奥の階段から上に、もうひとつのベッドルームがある。
March 7, 2009
豪邸 2009-06-30
ある仕事をお願いするために紹介してもらったバリ人が、私たちの滞在しているビラにやって来た。ごく普通の身なりをしている30代後半とおぼしき女性だ。少し話をして、早速自宅兼ファクトリーを見学することになった。ビラの玄関をでると彼女の夫が車で待っていた。ホンダのま新しいワゴン車に乗っているので裕福な会社なのだと分かる。そのまま家族とバグース、それに来たばかりのベビーシッター総勢5名が乗り込み計7名を乗せて寿司詰め状態でデンパサールへと出発した。
デンパサールといってもかなり広大なエリアを指すらしく、いつもいくデンパサールよりもかなりの距離を走って自宅兼ファクトリーに着いた。畑の真ん中に大きな門構えがある。いまどき日本ではめったにお目にかかれない大きな門を、中からスタッフが開けてくれる。門内から数匹のチワワが飛び出してきた。
整備された前庭を通り、三階建ての建物に入ると床は真っ白な大理石が敷き詰めてあり、20年以上前に訪れたシンガポールの高級マンション風にしつらえてある。筑後1年程度だとのことで全てがまあたらしい。スタッフがきちんと整備されたファクトリー内で整然と働いている。いままで経験したバリ人のファクトリーとはかなり異なる。
見学が終わって私のビラまで送ってくれたが、途中の昼食時に釣りの話になった。釣り用にボートを持っていて毎週末は海釣りに出かけると言う。一緒にいかないかと誘われる。社交辞令なのか本気か今のところよく分からない。まあ、仕事がうまく運べばということだろうが、どんなボートか気になるところだ。
anuary 7, 2010
ピッキング防衛方法 2010-02-11
バリの一流ホテルであれ、ローカルなビラであれ、部屋の施錠には用心に越したことがない。部屋を空けるときには施錠することは言うまでもないが、私の経験では、誰かが合い鍵を密かに隠し持っていることもある。こんな場合の対策としては貴重品はスーツケースに入れてロックし、頑丈なチェーン付きのロックで太い柱や大きな机にくくりつけておく事くらいしか思いつかない。パソコンは専用のロック付きチェーンが販売されているのでそれを利用していた。外出するたびにこれをやるのは実に面倒くさいのだが世界漫遊の時は常時これをやった。しかし、滞在となるとこれはたまらん。どうすればよいか今頭を悩ましているところだが。
強盗は別として、多くの手口は発覚することをおそれるので、財布から1枚か2枚抜き取るケースが多いようだ。大抵の人は財布の中身を厳密にチェックしているわけではないので、10枚のうち、1枚ぬかれても気がつかない。それを頻繁ではなくて、少し間をおいてやられると盗られた本人は気がつかないうちに金がなくなっているのだが、いくら盗られたかははっきりとは自覚できない。警察に届けるにも迫力に欠けるので、そのまま気持ちの悪い状態に置かれることになる。
引き出しや金庫の鍵も信用できない。合い鍵をもたれたらお終いだ。あるいは合い鍵がなくてもバリのちゃちな鍵では針金のピッキングで一発だろう。こうなればなにか外付けの鍵が欲しいところだが、引き出しなどに取り付けるような便利なものは未だ見つからない。
物や小金だけ盗られるのならまだましで、合い鍵であるいはピッキングで夜中に侵入されでもしたら大事だ。たまにそういったニュースが流れる。この対策として面白い事を聞いた。バリのドアの鍵は日本のほとんどの鍵と違って、中からも鍵を使ってかけるようになっている。内側からの鍵穴に、夜は鍵を差し込んでおくのだそうだ。こうすると外からの合い鍵でもピッキングでも開ける事ができないので侵入を防ぐことができる。我が家のよろずアシスタントであるシシに教えてもらった。日本にいては気がつかない知恵でさかんに感心していると、バリではそんなことは常識だと軽くいなされた。
ビラを移る 2010-01-27
レギャンからサヌールのホテル内バンガローに、昨日滞在場所を移った。広くて住まいからの見晴らしが良く、整備が行き届いているので、なかなか快適な住環境になった。なんだか昔よく訪れた井の頭公園の中に住まいがあるような感がある。樹齢を経た巨木が5本住まいの前にそびえているのが何とも気持ちが良い。その4本の古木に囲まれるようにやや窪地になった場所があり、ここで時折バリダンスが催されるらしい。往時のバリ宮廷を彷彿とさせる舞台設定だ。
レギャンのビラはビーチから5分程度とはいえ、海を見通せる場所ではない。こんどはサヌールの静かな海を見通せる場所にあるので、眺めが良い。さらになにより嬉しいのは風通しのよさで、四六時中心地よい風が吹いている。そよ風こそバリの最高のご馳走で、以前から海辺に散歩に行っては満喫していたのだが、今度は住まいにいてもそよ風が楽しめる。
サヌールはバリで最初に観光地として開けた場所で、海岸線は東側を向いており、しかも深い湾に加えて湾の正面に大きな島があり、そのために波がほとんど無い。砂浜がクタ・レギャンに比べると短い。あまり広くない砂浜と岩礁が交互に連なっている。海岸の風景もクタ・レギャンと比べてかなり静かで、バリ人達の海水浴場といった風だ。レギャン・クタは夕日の名所だが、このサヌールは東を向いているので朝日が拝める。
大型プールがいくつかあり、最近泳ぎを覚えた我が家のベビには好都合な環境となっている。今し方、隣のバンガローの滞在客と挨拶を交わした。日本人で5年バリに住んでいるとのことだ。ホテル内で日本人にかなり出会ったので、これも今までの滞在からは大きな変化だ。同じ年頃の日本人ベビもいるので遊び相手になってもらえそうだ。(もっとも、まだ同じベビどうしで遊ぶという事ができるかどうか心許ないが)
しかし問題はある。あまりに素敵な環境で頭がリラックスしてしまい、なかなか仕事をする気にならないことだ。
高みに引っ越すと光景が変わる 2011-02-11
引っ越しをして、今度は少し高いところに住むことになった。従来より6メートルばかり目線が高くなった。すると風景もかなり変わって見えることになる。高い所という語から思い浮かぶあれこれを並べてみると。
1.木を毎日下から眺めていたが、今はそれらの巨木を横から見る感じになる。すると家の屋根から突き抜けたところでの枝振りがよくわかる。木としての形の整いようがよくわかるといってもよい。
2.工事現場を上から見下ろす限りは苦にならない。工事現場は近くで下から見ると雑然としてうるさくて危なくてと住環境としては嫌な面ばかりが目につくが、少し距離を置いて高みからみる限りは、むしろ活気とも映る。舞台裏の面白さと言ってもよい。くわえ煙草で悠々と壁を塗り続ける男やセメントをこねる男、ごろ土を運び出す日雇いの女、レンガを積み上げる男などなど。
3.今から20年ほど前に、近所の一風変わった植木屋から聞いた話を覚えている。「高いところに住んでいる人と低いところに住んでいる人が毎日目を合わせていると、必ずいさかいが起きるんですよ。低いところに住んでいると、上から見られるのがとても嫌になるんです。」と、当時の家にあった庭に植え木をしてもらった時に、陰気な目で、あたかも心理学上の学説のように言われたことがある。「そんな馬鹿なことがあるわけないよ。そんなことで喧嘩をしていたら、たまったもんじゃない。」と内心思ったが、口には出さなかった。でも、いさかいを起こすというのは言い過ぎにしても、、多少その気味はあるかなとも思った。
4.宮本武蔵の五輪の書にも、「場の次第と云ふ事」に「敵を瞰下すと云ふて少しも高き所にかまゆる様に心得べし」とある。低いところで目を合わせると不利になるという潜在的な思いが誰でもあるということか。
5.天守閣、高台のお城、4輪駆動車、集会所の雛壇、ディスコのお立ち台、ステージなどは無意識の演出かもしれない。天守閣は実利的な目的と心理的な演出の両方かもしれない。
6.野球場やサッカー場、コロッセウム闘技場、野外オペラ劇場などは上から見ることになる。これは実利的な面が心理的な演出を超えた例かもしれない。
7.馬鹿と煙は高いところに上る。この意味はよく分からないが、多分本能的に高い位置に上り、無意識に優位に立とうとするのだが、同時に存在する危険を認識できないということか。同時に存在する危険とは、高いところから落下する、高みに立つを露骨な出世欲や自己顕示欲の現れと見られ謙虚さが足りない馬鹿とみなされるということか。
8.我が家の幼児も肩車が大好きで、これなども高いところを好む好例かなと思えてくる。
9.以前もテラスから空が見えないことは無かったが、巨樹に遮られて、空の見えるのは巨樹の覆いきれない一部であった。今度は家のテラスから空の大きな広がりが見える。月や星も広範囲に見える。巨樹は巨樹で満足していたのだが、やはり巨樹も見え、月も一面の星も見えるのがよい。これで広いがりのある空と海それに巨樹が見えることになり、その光景のバランスがよくなった。
10.遮るものがないので、風も通るが部屋の奥深くまで太陽が入る。風と太陽熱のバランスを考えると、涼しさという観点からはやや欠点となるかもしれない。引っ越した日からバリらしい天気に戻り、暑くなっていることも考慮に入れないと片手落ちになる。もう少し様子をみて判断するのが正しいと思う。
11.蚊は圧倒的に少ない。これも高い場所のメリットだろう。これはかなり得点が大きい。
アランアランから日本人と雨の考察へ 2010-04-03
滞在中のバンガローは藁葺きだ。この藁はバリではアランアランと呼ぶことを今日知った。私の生家の向かいは畳屋さんで、今でも藁葺き屋根だ。これは畳と藁の連想で、看板代わりなのだろう。日本の一般民家では絶滅に近い。
このアランアランの屋根に限らず瓦屋根でも、長年絶っても雨漏りしない屋根は希有らしい。バリでは屋根は何年か経てば雨が漏るのが常識だという。屋根職人も自分の葺いた屋根が雨漏りしても特に気にしてはいないとこちらのホテルオーナーから聞いたことがある。バリの自然環境では、雨漏りも自然な風景として受け入れているにちがいない。
イギリスでも、にわか雨が降ってきてもあまりあわてた様子がなかった。日本の六本木などでも多少の雨はきにせず歩いている外国人を見かける。ひょっとして日本人が世界でもっとも雨を嫌がる民族なのかもしれないなどと思いはひろがっていく。
家のまえに小さな池があるがその水が澄んできた。透明度が上り、底まで見渡せる。以前はせいぜい20センチ程度の透明度で、格段に透明度が上がった原因は水草にある。スタッフが2,3週間ほど前に他の池から水草を持ってきて、この池に置いた。すると瞬く間に増えて池全面を覆うようになった。魚が見えなくても困るので30%程度を残して水草をとってみると、なんとそこには透明度の高い水になっていた。透明度があがると日の光の反射もきらきらと美しく、魚も気持ちよさそうにみえる。
すこし離れたところにある大き目の池は妙な泡が立ち、アオコが異常繁殖したために透明度はゼロになっている。一匹の魚の死骸が浮いているのも見え、池が死滅しかかっているのがわかる。早速このあふれるばかりに繁茂した水草をこの疲弊した池に大量に移した。今日で1週間ほどたつ。水草は順調に増えているようで、妙な粘り気のある泡は消滅した。さすが水草の威力だ。しかしよほどアオコの繁茂がすごいのか、いまだに透明度はゼロのままだ。もう少し日にちがかかるのだろう。
ビラ 朝の風景 2011-01-28
朝の7時過ぎからビラの建設現場では既に幾人かが働き始めている。屋上で赤いポロシャツが見え隠れしている。屋根を作っていくら、の出来高払いの職人たちは朝の涼しいうちに一仕事してしまいたいのだろう。セメント用の砂利を運んだりする日当払いの職人たちはまだ仕事を開始していない。
登校も早い。7時過ぎからサヌールのインタナショナルスクールに通う子供たちが次々と登校していく。子供たちはうつむき加減に携帯をチェックしながら歩く。この姿は日本と変わらない。サヌールにはインタナショナル系の学校や日本人学校補習校など教育機関が多く、通学に便利でそのためにこのビラに滞在する人もいる。
自転車で朝のサイクリングに行く人、ホテル内を散歩する人、地元のモーニング市場に買い物に出かける人、海岸沿いの舗道にカップルで散歩に出かける人、シュノーケリングの装備を抱えて出かけていく人、早くから遠出をするためにスーツケースをゴロゴロ引っ張っていく人、レストランの朝食に向かう家族ずれ、出勤してくるホテルのスタッフなどがテラスに座って朝食をとる眼前を通り過ぎていく。
目の前の歩道の片隅の陽だまりに三毛猫が眠っている。このビラ周辺は猫の天敵がいないので安心しきって目をつむっている。やがて起き上がり、猫族特有の伸びを四肢で行い、やにわになにか小さな獲物にじゃれるように飛びついて行った。ビラの住人の中にはキャットフードを与えている人もいる。背ののひときわ高い大きな人で、ひそかに往年の西部劇スターに似ているのでジョン・ウェインと名付けている。ジョン・ウェインが歩くとうしろから数匹の猫が後をついて歩く姿はほとんど童話の世界だ。
日曜の朝も騒音 2011-01-30
バリでは日曜の朝だといっても遠慮なくいろいろな騒音が聞こえてくる。先週は朝から草刈機のエンジン音が聞こえてきた。今朝は木を伐るチェ-ンソーのエンジン音で日曜の朝の静けさを破られる。工事現場でも日曜お構いなしにいろいろな建設音が聞こえてくる。少し遠くではガムランの音が聞こえてくる。
やはり日曜は静かにするという文化は西洋伝来のもので、日本でも明治以前は日曜もなにももともとなかっただろうし、ここバリでも希薄なようだ。希薄と言ったが実はまったくないのかもしれない。郷に入ったら郷に従えで、我慢できる範囲は我慢しよう。どうしようもない時だけ中止を訴えるしかあるまい。
一年住んだビラ 2011-02-09
間もなくこのビラに住んで一年の契約期間が切れる。それを機会に別の部屋に変わることにした。去るとなると一年すませてもらったこのビラが懐かしくなる。
1.ビアワ なんといってもこのビラで特筆すべきはオオトカゲつまりビアワの存在で、こいつが数匹ビラの周りに住み着いている。最初にみたときはジェラシックパークかとぶっ飛んだ。そのうち見慣れると、姿を見かけないとだれかにつかまってサテ(バリの串に刺した焼き物)に焼かれたのではないかと心配になったりしたものだ。同じホテル内でも特にこのあたりが気に入っている風で、時にはビラのテラスまで2匹でお出ましになり、つれあいの悲鳴で大騒ぎになったこともしばしばあった。
2.ビラの前方にある窪地 巨樹に囲まれるようにしてかなり広い窪地がある。最初はこの窪地を聖なる場所の名残かと思った。聞いてみると単なる窪地なので拍子抜けしたのだが、この窪地、実に雰囲気が良いのだ。規模は小さいがコロッセウムを少し思い出させるような、階段状の窪地で、舞台までありここでバリダンスを演じると様になった。まさに奉納という言葉がぴったりだったのだが。過去形で書いたのはわけがある。すでにごろ土が窪地に埋め立てられつつある。どうもこの窪地を平地にしてしまうのではないか。いずれにしても私が聖なる舞台と呼んでいる風景はなくなる恐れが出てきた。この窪地がなくなるときに合わせて、このビラを去る。
3.裏の魚料理店マックベンから流れてくるサンバルの匂い 我がビラのちょうど裏に、バリでは有名な魚料理の店、マックベンがある。いつも朝方には、サンバルをつくる強烈な匂いが漂ってきて、それでしばらくはサンバルが嫌いになったほどだが、このビラとサンバルの匂いは記憶に深く結びついている。
4.15センチほどのトッケー君 15センチほどの大きなトッケー(ヤモリ)がときおり姿を見せる。トッケーにしてはかなり大きい。こいつがときどき天井の隙間から顔をだして下をうかがっている。なかなか愛嬌のあるやつだった。
5.突如落下する枝など 風が吹いたり雨が続いたりすると、突如、なんの前触れもなく、枝や葉が落ちてくる。小さなものなら問題ないが、ときにかなり大きなバナナの葉まで、どさっという音とともに落ちてくる。直撃されたら結構危ない。
アラン・アラン葺き屋根
藁葺きのバンガロー。この藁はバリではアラン・アランと呼び植物性の葺きの総称だ。バリではこのアラン・アランの屋根に限らず瓦屋根であっても雨漏りしない屋根は希有らしい。バリでは屋根は何年か経てば雨が漏るのが常識で屋根職人も自分の葺いた屋根が雨漏りしても特に気にしてはいないとホテルオーナーから聞いた。バリの自然環境では、雨漏りも自然な風景として受け入れている。
アラン・アラン