まさおレポート

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ドストエフスキーはプーチンにどう対したか

2023-10-29 | 小説 カラマーゾフの兄弟

生きとし生けるものは無明だなと。動物は互いに相手を殺し合い、貪ることで生きていかなければならない。人間だけが弱肉強食を免れているが、人間も動物も宇宙的規模から考えると互いに殺し合っていることに差はあるまい。宇宙まで飛躍しなくてもロシア、ウクライナ、イスラエル、ハマスは無明の真っ只中だ。

カラマーゾフの兄弟の次男イワンはそんな世界の不合理に異を唱え、そんな世界を作った神を認めない。ドストエフスキーはロシア人で卓越した洞察力を持つ。今生きていればプーチンにどう対しただろうか。彼の経歴を見ると暗殺団に加わるなど激しい抵抗を試みたのではないかと思う。

無明を感じないで人生は楽しいと暮らしている人には何か物足りなさを感じる。心の底で無明を感じているが、それでも楽天的に生きている人もいる。そういう人はきっと無明の中に灯された灯りを見て暗闇の中でも楽天的に生きているのだ。単純な楽天ではない。

無明の中に灯された灯りは神が灯してくれる、あるいは仏と言っても良い、一大神霊と呼んでも良い、SOMETHING GREATとも。その灯りなしではこの無明の世界一歩も歩けないではないかと思う。

 

 


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