まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から競馬を語ります。競馬以外では男声合唱、野球観戦、ヘラブナ釣り、旅行等で余暇を楽しんでいます。

ロマンあふれる天皇賞

2024年04月29日 05時15分33秒 | 今日の日記
私は天皇賞(春)で競馬を始めたといっても過言ではありません。
いわゆる1992年「トウカイテイオーVSマックイーン」の時です。
競馬自体は始めてはいたものの、この天皇賞をきっかけにハマる事となった訳だ。そういう意味では私の人生を変えた本当に罪(?)なレースだったと考えます。このレースが無かったらここまで競馬に手を染めていなかったと思います。
だから天皇賞には特別な思いがあり、出資馬の天皇賞制覇に夢を抱いています。そんな私の関西発遠征もやはり天皇賞(春)でした。
シルクジャスティスVSメジロブライト、メジロブライトVSスペシャルウィークなど数回観に行っています。

そんな天皇賞ですが、最近はその性格を変えてステイヤーが必ずしも活躍しないレースとなっています。スピード偏重主義になり長距離レース自体も減っている昨今のJRAの競馬にあって、3000mを超えるレースは実に限られており、年間に6つしかありません。
特に最近は持久力勝負のスタミナ比べといった競馬にならなくなており、スタミナはもちろん、最後の瞬発力が求められるレースになりました。


テーオーロイヤルは近年稀にみるステイヤーです。
年明けてダイヤモンドS+阪神大賞典と3000m超のレースを2つ使っており、この2戦の内容が素晴らしかったので3戦目である今回はちょっと厳しいのではないかと思っていました。さらに暮れにはステイヤーズSも走っています。
調教は動いているけど、目に見えない疲れが絶対にあるはずだと。余力が残っていないのではないかと。
でも、パドックを見て瞬時にこれは「究極のデキ」だと思いました。日差しの影響もあったかもしれませんが、私にはそのくらいに素晴らしく見えました。テイオーロイヤルは生涯で今が一番強い時だろうと思います。
年間に数回しかないのですが、パドックを見て、テーオーロイヤルが勝つと思いました。


テーオーロイヤルを管理する岡田稲男先生はかつて「シルクストレングス」でお世話になっていました(今こうやって見るとストレングスもいい馬体していますね)。
レースをガンガン使って仕上げる今では数少ない調教師です。社台・ノーザン系の馬は殆ど預かっていないと思います。一本筋が通っていますね。
そしてその岡田厩舎でデビューして13年、所属のままキャリアを積んできた菱田裕二騎手(この騎手は関西でも凄く巧いですよ。本当は内緒にしたいくらい)。言い方違うかもしれないけど、昔気質のこの二人をどうしても応援したかった。
テーオーロイヤルの強さとともに、馬に関わる人の物語を感じさせる素晴らしい天皇賞でした。


骨折などもあり順調に行かなかったテーオーロイヤル。
遅咲きの近年稀にみるステイヤーですね。
勝ち方も前に行って他をねじ伏せる私の理想とする長距離戦の勝ち方。
こういうレースをする馬こそが天皇賞(春)を勝つべき馬だと思うのです。
メルボルンCを目指す話がありますが、中距離G1を制してもらって種牡馬としての価値を高めて活躍して欲しい馬です。
でも、実際は中距離だと厳しそうだし、有馬記念とか勝たないかな・・・。