中小企業診断士・人気プロ研修講師・コンサルタント・人気プロコン塾売れプロ塾長あお先生こと青木公司の元気が出るブログ

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2008年勝ち組経営のポイント(3/6) 借り入れ枠を確保

2008-01-04 12:42:29 | 成長戦略、事業戦略に役立つ情報
おはようございます。中小企業診断士の青木公司です。

本日は2008年勝ち組経営のポイント

2. 借入先を複数準備すると共に、借り入れ枠をしっかり確保する。

についてお話をします。

マクロ環境として、前回お話した内容に加えて、

1. サブプライムローン問題に単を発した金融不安。特にこれから本格化するであろう日本金融機関の金融不安
2. 中国、インド、ロシアなど新興国の資金需要の増大
3. 原油高、素材高の影響(これは単に政情不安の影響でなく、需要の高まりもあります)
4. 大手企業を中心とした資金需要増大
5. 新興国を除く世界的な景気の先行き不安

があります。

また、銀行のミクロ環境としては、
1. 景気先行き不安による持ち株などの資産価値減少
2. 格差社会による個人向けローンの貸し倒れリスク(子会社の消費者金融も含め)
3. 資金繰りの悪化

などがあるため、銀行の資産バランスを考えても、貸し出しは伸ばさず、中身のいい(つぶれない、金利が取れる)融資をしようという考えが加速すると思います。

総資産量は伸ばさず、信用リスクは回避して、金利を多く取ろうというわけです。

よって、中小企業経営者の皆さんは以下の対応を取って、防衛策をして下さい。

1. 取引金融機関を増やし複数持つ。できれば銀行、信用金庫、政府系など分野を分けて保有する。
  上記によって、どこか一社が特殊な事情によって、貸し渋り、貸し剥がしをしてもリスク分散されるとともに、取引条件の交渉に強くなります。

2. 貸し出し枠の拡大。
  各、銀行、最大いくらまで貸し出してくれるという貸し出し枠をできればとりましょう。

3. 当座貸越の利用
  資金不足時に資金を自動的に補ってくれる当座貸越を預金につけてもらうように交渉してみましょう。
信用保証協会では、条件が合えば、中小企業向けに支援してくれる制度もあります。
横浜の例は以下
http://www.sinpo-yokohama.or.jp/seido/seido/04.htm

4. 資金繰表をつくり、しっかりと資金コントロールしましょう。短期、中長期両方必要です。

5. 事業計画表をしっかり立てて企業運営しましょう。
  事業計画表がしっかりできていると、金融機関は安心します。

6. 金融機関の担当者、支店長としっかりとコミュニケーションしましょう。
  人間関係ができているとひどいことはできないものです。

対策をしっかりととれば金融機関は怖くない。
むしろ仕事のすばらしいパートナーになりますよ。

がんばりましょう。
コメント
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