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中小企業診断士・人気プロ研修講師・コンサルタント・人気プロコン塾売れプロ塾長あお先生こと青木公司の元気が出るブログ

企業研修・診断士講座の超人気講師、コンサルの中小企業診断士青木公司が使える経営と診断士試験ノウハウについて熱く語ります。

下町旅館 澤の屋から学ぼう5 街と連携する

2008-01-29 12:38:05 | 組織人事戦略に役立つ情報
こんにちは。中小企業診断士の青木公司です。

本日の横浜はみぞれまじりの雨でした。

本日は、シリーズ下町のおもてなし国際旅館、澤の屋旅館から学ぶ。4番目。

「街と連携する」についてお話をします。

シリーズものなので、是非、過去のブログもご参照ください。
↓ 第一回はこちら
http://blog.goo.ne.jp/masterao/e/e8608b9c83537288c38841b3c1ebde52

澤の屋旅館は東京の下町、谷中にある小さな旅館です。
http://www.tctv.ne.jp/members/sawanoya/nihonngho.html

その澤の屋旅館が、90ヶ国から延べ13万人の外国人を受け入れる。
「日本文化を学んだ」「澤の屋との出会いが日本の場所を特別な場所にしてくれた」

絶賛される澤の屋旅館ですが、社長はこういいます。

「やなかという街と一緒に外国人のお客様を受け入れるのです」

外国人のお客様を受け入れるということは、街に外国人の人が多く来ることになります。
街の人の生活も変わります。街の人たちの態度も外国人のお客様の思い出に影響します。

社長は、下町情緒が残るやなかの町の人にお願いしていきます。外国の方は違うだけなんだ。そう説いて回ります。街ぐるみで外国のお客様を歓迎する雰囲気を作っていきます。

社長も街とのかかわりを積極的にとります。町内会役員、旅館組合、小中学校PTA、どんどん理解者も増えていきます。

そのうち、外国人のお客様はこう言い出します。
「豆腐屋の前で、豆腐を作るのがおもしろくて、ずっと1時間みてたら、豆腐をくれたよ。おいしかったよ」
「朝散歩してたら、お寺でラジオ体操やってた。入れてもらったよ。ラジオ体操っておもしろいね。」
「盆踊りに入れてもらったよ。楽しかったよ。」

台東区のチベットとも評されるやなかの下町情緒と下町の人の心が外国人の方々の心に染み入ります。

そして、澤の屋旅館とやなかのシナジーが、外国人顧客にとって、日本を特別な場所に変えていくほどの感動を呼びます。

社長は街に話をして、お花見の時は「澤の屋に泊まっている宿泊客です」と伝えれば、お花見の代金ただで、自分の旅館の外国人のお客は飲ませてもらえるようにお話しているそうです。

「私も一緒に行くと、妻は自分が飲みたいだけだろうと笑うんです」と社長はいいます。

中小企業は人、物、金の経営資源の制約は厳しい。

だからこそ、他者との連携が大切ですね。

自分と心をともにしてやってくれる、ハートの連携。

是非、みなさんも構築しましょう。
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