「小学4年生が❤仏女新聞❤を発行」
からだがだるい。朝起きるのも、学校に行くのもめんどくさい。授業中も気が散って身が入らない子供たちの「夏休みボケ」の症状である。 これは9月13日の「天声人語」のはじめの5行。
天声人語さま 今日の2面「ひと」をご覧になりましたか。「仏女新聞」を発行する小学4年生」。
「仏像の魅力を同級生にも伝えたい」と壁新聞を教室に貼る元気な女の子もいますよ。
飯島可琳さん(10歳)は、小1のときの遠足で、近鉄奈良駅前の広場にある、奈良時代の高僧・行基の銅像に会ったのがきっかけで寺巡りがはじまった。「大人になれば読める」と両親が専門書を買ってくれ、仏像の知識は十分蓄えている。教室に壁新聞を貼り始めたのは1年前。今年の4月号では▲鎌倉時代の運慶の像を「今にも話しかけてきそう」と評した。この8月号で通算12号。
「いろいろな人の信仰や祈りが集まると仏像はいきいきしている」と書く可琳ちゃんが十歳とは。
生まれてまだ10年でこんなに成長するなんて。私のこの十年はなんとお粗末だったこと。
可琳ちゃん 私も仏像が好き。奈良も大好き。
❤飛鳥寺千三百歳の大仏に見下ろされいてしばし黙祷
歌集『厚着の王さま』より
9月13日 秋の奈良の「山の辺の道」を想いながら 松井多絵子