★「短歌研究三賞授賞式」★
昨9月20日は「短歌研究三賞」の授賞式と祝宴が如水会館のスターホールで行われた。
★第49回短歌研究賞 大口玲(りょう)子さんは「心の花」会員。若山牧水賞もすでに受賞。
東日本大震災を受け、夫を仙台に残し、息子と二人で宮崎市に移住。まだ44歳
受賞作「さくらあんぱん」より3首抄出
仙台を離脱したるゆゑ仙台から目を背けることができなくなりぬ
「長崎まで来てなぜ宮崎に来ないか」といいくれし伊藤一彦の声
ゆく春のゆふべパン屋に売れ残るさくらあんぱんよもぎあんぱん
★第56回短歌研究新人賞 山木礼子さんは「未来会員」 「未来賞」受賞 25歳
受賞作「目覚めればあした」より3首抄出
触ってはいけないものばかりなのに博物館で会はうだなんて
漢字とは占ふ文字でありしゆゑたくさん使ふ愛のてがみいに
さかさまのビールケースに腰かけて都合のいいことだけを思った
★第31回現代短歌評論賞 久眞八志 「相聞の社会性」ー結婚を接点として
三年ほど前より歌をはじめ、2012年「かばん」入会
受賞式に、きものと袴、長身でカッコいい。作品は10月号掲載なので式での彼の言葉。
いまサラリーマンの小遣いは平均3万ですが、僕は1万しか妻からもらえない。評論賞応募
のため「短歌研究」の最近5年の10月号を買い、小遣いは半分になりました。(略)この5年
の「短歌研究」となると私の3年前の10月号も久眞さんは買われたことになる。私の拙い評
論のために1000円、アリガトウゴザイマス。いづれ「珈琲とケーキ」を、コワイ奥様もご一 諸にどうぞ。アナタが短歌を始めたのが3年前で助かりました。もし私と同じときアナタが応
募してらしたら、私は落選したでしょう。珈琲とケーキじゃ失礼ですね。ランチタイムサービス
でコース料理をご馳走しますよ。コワイ奥様もご一緒にどうぞ。 9月21日 松井多絵子
※明日のブログは授賞式の後の二次会、三次会のことを書きます。今日は二日酔いの私。