「退屈のすすめ」
❤10分で1冊の本が読めるらし10分後には忘れる本を (松井多絵子)
新聞をひらけば本の広告・広告、それぞれ面白そうだが1冊を10分で読めというのか。日曜の本の広告は特に派手だ。ド派手だ。今日のド派手NO1は★『退屈のすすめ』
五木寛之の最新刊、楽しくなくては生きていけない。退屈がなければ生きていく価値がない。
でもね、五木先生、ほとんどの人が退屈してますよ。体は忙しいけど心は退屈な人がワンサといて用事もないのにケータイでメール。特に見たいわけでもないのにテレビはつけっぱなし。
退屈しているから他人のことが気になり知りたがる、お正月は海外で過ごす人のこと。ホテルで過ごす人のこと、新しいマイホームで過ごすひと、そんな気分のいい人のことを思うとシャクにさわる。彼女と私は女としてさして差がないのこの明暗、なんて思う退屈こそ魔の時間ですよ。
五木先生は「暇を黄金の時間に変える」ことを提案していられますね。車と遊ぶ、靴と遊ぶ、体と遊ぶ、アートと遊ぶ、本と遊ぶ、夢と遊ぶ、たしかに自分を遊ばせることは大切。自分を心ゆくまで遊ばせ自分を楽しませることができる人こそエリートだと私は思います。この本の題名は ★『遊びのすすめ』の方がふさわしいのに、でも『退屈のすすめ』の方が売れるでしょう。
❤さて厨にもどるか俎上にわれを待つはるかメキシコよりきしカボチャ 松井多絵子