日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

あなたたちの神となるため

2011-07-30 | Weblog
 レビ記第22章
 
  33節「わたしはあなたたちの神となるために、エジプトの国からあなたたちを導き出した者である。わたしは主である」(新共同訳)

  本章は祭司の食事規定である。
  2節「アロンとその子らに告げなさい。聖なるわたしの名を汚さぬよう、イスラエルの人々がわたしに奉納する聖なる献げ物に細心の注意を払いなさい。わたしは主である」。彼らは神殿の献げ物が日々の食事となる為に細心の注意が促がされる。汚れたままで献げ物に近づいてはならない(3節)。
  4~7節 祭司が汚れた場合
  皮膚病のある者、漏出のある者、死体に触れた者、精の漏出のあった者(15章16~18節)、爬虫類に触れた者(11章29節)はすべてその日の夕方まで汚れている。彼は水浴するまでは聖なる献げ物を食べることができない(4~6節)。日没になれば聖なる献げ物を食べることができる(7節)。
  10~16節 祭司のもとにいる一般の人の場合
  祭司のもとに滞在している者、雇い人も聖なる献げ物を食べてはならない(10節)。但し祭司が金を出して買い取った奴隷、家で生まれた奴隷も祭司の食物を食べることができる(10~11節)。しかし祭司の娘でも一般人と結婚した者はできない(12節)。彼女が子のないまま、やもめとなるか、離婚して父の家に戻ると、父の食物を食べることができる(12~13節)。一般の人が過って聖なる献げ物を食べた場合、その人は、それと同量の聖なる献げ物に賠償の献げ物(その価の五分の一)を加えて祭司に渡す(14節)。これは5章15~16節にある。祭司は一般の人がこの様な賠償の献げ物をする過ちをしないよう細心の注意をしなければならない(15~16節)。
   18節「…満願の献げ物あるいは随意の献げ物を献げ物として、焼き尽くしてささげるときは~」、「満願の献げ物」とは、誓願がかなった時の献げ物を指し、「随意の献げ物」は神の恵みに感じて自発的に献げ物をすることで、これらは酬恩祭である(7章11~38節・施行細則)。それは無傷の雄の牛、羊、山羊の献げ物である(19節)。これらは傷だけでなく欠陥もあってもいけない(22~24節)。これは外国人から入手する場合に特に細心の注意を促がす(25節)。
  26~30節 時間的な制約
  牛、羊、山羊が生まれたときは、七日の間その母親のもとに置きなさい。八日目以後は主に燃やしてささげる献げ物として受け入れられる(27節)。これらの家畜も七日の汚れの期間が適用された。牛または羊を屠るときは親と子を同じ日に屠ってはならない(28節)。異教の祭儀でなされていた習慣を否定している。
  酬恩祭と苦難から解放された感謝の献げ物を献げた人が正しく食べるかを祭司は見届け、その日のうちに食べ、翌日まで残してはならないことを指示するのである(29~30節)。
  33節「わたしはあなたたちの神となるために、エジプトの国からあなたたちを導き出した者である。わたしは主である」。これらの神の戒めを守ることはイスラエルを聖なる民としてエジプトから贖い出された主であることを示すためである。「わたしは主である」との言明が六回も繰り返しているのは、そのことである(2、3、8、16、30、33節)。



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