今日の言葉
そんな時代もあったねと
いつか話せる日がくるわ
あんな時代もあったねと
きっと笑って話せるわ
だからきょうはくよくよしないで今日の風に吹かれましょう。
中島みゆき
序文
昭和の先人たちの財産を食いつぶした平成の日本人、令和は再興か没落か瀬戸際に立たされています。戦後復興期に私たちの親は、寝食も忘れ、夜勤は当たり前、塩をなめながら溶鉱炉の前で仕事をしていました。昭恵氏の生家、「森永製菓」には大変お世話になりました。エンゼルマークのキャラメルは、幼いころ、最高のおやつでした。安倍首相のお父様、晋太郎さんも昭和時代の政界で活躍されていました。安倍夫妻の一族は高度成長期に大いに貢献されていました。「自分たちの子供たちには幸せになってもらいたい。苦しい思いはさせたくない」それに甘えて生きてきたのが「戦争を知らないたち」です。初代が作り上げたものを二代目がつなぎ、三代目が勝負、繁栄するかどうかにかかっています。それが令和です。安倍夫妻は、戦後の象徴的な存在ととらえれば腑に落ちます。それは、「自分にも、他人にも甘く、自分のことしか頭にない」姿勢、「カネだけ、今だけ、自分だけ」フレーズが注目をあびましたが、時代を的確にとらえています。目先の利だけにとらわれた日本人、志はどこにあるのでしょう?私も同じです。続編の記事です。
園田寿・甲南大法科大学院教授
昭恵氏は公職者でないという意味では私人だが、かなり政治的な活動をしており国民の正当な政治的関心が寄せられていることから公人とも言える。そもそも公人、私人は法的な概念ではない。公人だから国民の知る権利の対象、私人だから対象でないという問題ではなく、政治的に影響力があるかどうかが問題になってくる。
仮に私人であっても、公的行事の招待者の選定過程に昭恵氏が関わっていた以上、誰をどのような理由で招いたかなどについて国民は知る権利がある。政府め
も昭恵氏も説明責任を果たすことが求められる。
続く公私混同の声
首相夫人として数々の団体やイベントで名誉職に就くなど幅広く活動してきた昭恵氏だったが、その公私混同ぶりも問題視されている。
国有地売却をめぐる森友学園(大阪市)問題では、前理事長夫妻と親しくしていた昭恵氏の関与が取りざたされた。同学園が開設予定だった小学校の名誉好調に就いていたことから、首相夫人が公人か私人化をめぐる議論にもなった。政府は17年、昭恵氏について「公人ではなく私人」との答弁書を閣議決定した。
首相の親友が理事長を努める加計学園の獣医医学部新設問題でも、昭恵氏の存在が注目された。同学園が運営する保育施設の名誉園長を努めており、政府職員を連れて施設の催しにも参加していた。だが、政府は「首相夫人の私的な活動」と説明した。
そして今回の「桜を見る会」では昭恵氏が招待客の選定過程に関与していたことが明らかになった。
政府は今年11月29日、昭恵氏の立場について「公人ではなくて私人」との認識を改めて示した上で、桜を見る会への出席について、「安倍首相の公務を補助する一環として行われてきた」とする答弁書を閣議決定した。
さらに注目されるのは昭恵氏が桜を見る会のような公的行事に出席した際、公費が支出されたかについても政府が明らかにしようとしないことだ。日当や実費、
飲食費、交通費などの支出を尋ねた野党議員の質問主意書に「範囲が明らかではないため、お答えすることは困難」との答弁書を閣議決定。公用車の使用状況についても「意味するところが明らかでない」と回答を避ける、
政府のスポーツクスマンである菅氏も「仮定の質問に答えることは差し控える」「事務方に聞いて欲しい」と繰り返している。
(相原亮・吉川真布)
朝日新聞朝刊2019.12.25
結びの文
次々と噴出する国会議員の汚職、与野党は「同じ穴の狢」、国を代表しているという自覚が欠如しています。「桜を見る会」の野党のものすごい追及、「IR汚職」は音なしの構え、何か矛盾しています。すねに傷を持っているからかもしれません。「人の振り見て我が振り直せ」国会の審議の中で、時折、ブーメランが作動、追及の矛先が自分に返ってくる場面があります。昭恵夫人の記事を見て感じたままに書きました。