今日の言葉
如何なる問題にあっても、具体的ということは
最後の、そして最良の結論だ
石川啄木
プロローグ
「今日できることは明日に延ばすな」とよく言われますが、IR、自衛隊派遣、河合夫妻、メロン・かに議員、追及されるべき問題が山積みされています。今、国会で、その中から「桜を見る会」に対する質疑応答が始まりました。違法行為が少しずつ解明されようとしています。去年の国会開催時に安倍内閣が「桜」への疑惑に答えれば年明けに議論せずにすみました。あの無駄に過ごした時間はもどりません。その時に、素直に「責任をとります」の言葉でかたがつきました。冒頭のことば、ピタリとあてはまります。では、記事紹介します。
①首相、事務所文書「不適切」「桜」招待確定前にお礼
安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」をめぐって自身の事務所が出した文書について「招待プロセスを無視した不適切な表現であり、問題があった」と認めた。内閣府の招待状の送付前に招待が確定したと読める記載があったため、内閣官房と内閣府が招待を決めるとの従来答弁が揺らいだ。
共産党の宮本徹氏への答弁。宮本氏は、首相の事務所が出した昨年「2月吉日」の文書を取り上げ、「桜を見る会」への参加を賜り、ありがとうございます。と記載されていると指摘。招待状が発送されるのは3月上旬であることから、「事務所に申し込めば、参加が確定しているのではないか。(招待者は)内閣府が最終的に取りまとめているというが事実上、ノーチェックではないか」と追及した。
首相は招待者は内閣官房、内閣府で取りまとめていると改めて強調。事務所の文書の存在を認めたうえで、「事務所の担当者によれば招待されるだろうとの安易な憶測のもと、作業を進めてしまった」とし、問題を認めた。
28日の予算委員会では、招待者の推薦も議論になった。首相は従来は「事務所から相談を受ければ、推薦者について意見を言うこともあった。」としていたが、「私が把握した各界で活躍されている方々についても、推薦するよう意見を伝えたこともあった」と発言。推薦者の選考について、受け身ではなく、湯大敵に関わるっていたことを認めた形だ。また、「妻の意見を参考として、私の意見伝えた」とも述べ、妻昭恵氏の意向も推薦に反映していることも認めた。
首相の地元事務所が募った桜を見る会を組み込んだ東京観光ツアーをめぐっては、首相は「第一次(安倍)政権の時はわからないが、第二次政権移行は行っている
」と答弁。2013年から関連ツアーを行ってきた可能性に言及した。一方で、ツアーの立案について、「私は支持していない。首相の仕事が忙しいので、相談にあずかっていない」と述べた。
朝日新聞朝刊2020.1.29(菊地直己)
②内閣府、12月中旬に認識
公文書管理法違反があった「桜を見る会」の招待者名簿の取り扱いをめぐり、内閣府の担当者は遅くとも昨年12月17日までに「管理簿」に未記載であると認識していたことがわかった。同法は記載を義務づけており、こうした取り扱いが違法状態だと内閣府が菅義偉官房長官に報告したのは1ヵ月近く後の1月10日だったという。
菅氏が17日の記者会見で認めた。招待者名簿をめぐっては、2011~17年度の7年分で同法が義務づける管理簿への記載がされてなかったことが明らかになっている。菅氏はこの日の会見で、内閣府から10日に違法状態だと報告を受けたといい、同日の会見で理由について「事務的な記載漏れ」と説明した。
昨年12月17日は、招待者名簿の問題をめぐる野党議員の質問主意書に対して政府が答弁書を閣議決定した日。菅氏は17日の会見で「内閣府によれば、人事課の担当レベルでは、12月17日の時点で名簿が管理簿が載っていないことがわかったということだ」と話した。「担当者は何らかの事情があるのだろうとは思っていたが、当初は法律違反という認識はなかった」と釈明しているという。
菅氏の説明によれば、内閣府の報告は3週間以上過ぎた後になる。この日の会見で記者団から「所管大臣の長官に報告しなかったのは不適切な対応では」と問われると、菅氏は「官房長から内部的に報告してあげるべきだったと思う」と語った。
朝日新聞2020.1.18(安倍龍太郎)
③歴代6家長処分 厳重注意
「桜を見る会」の2011~17年度の招待者名簿の管理が公文書管理法な違反していた問題で、内閣府は17日、田和宏・内閣審議官ら11~17年に文書管理を所管していた人事課長5人を厳重注意とした。また、内閣府が昨年11月に国会へ提出した推薦者名簿の一部を隠す加工をしていた問題で、吉岡秀弥・人事課長を厳重注意とした。いずれも懲戒処分ではなく、内閣府の内規に基づくもので訓告に次ぐ処分。
結びの言葉
安倍首相の答弁について「素粒子」からの引用です。「幅広く募っているという認識」と述べて、「募集」を否定した首相、募ると募集は同じ意味です。義務教育を普通に受けていれば理解できるはずです。「自己犠牲こそ最大の道なり」と中学校卒業アルバムの書いていただいた恩師の言葉です。それ以来、座右の銘にしています。③は私の信条と相いれないものです。日本人の長所として、「潔さ」がありましたが死語となりました。