オリンピック、といっても、スポーツの祭典ではありません。「何でもそろう」商業施設であります。当地平塚でこれが出来てから、かれこれ20数年経ったでしょうか。ワタシのオフィスから、徒歩10分足らずに立地していますので、至って重宝なのですが、5.6年前まではほとんど足が向きませんでした。何故とはなしに、寂れた地方の2流(失礼)ショッピングセンターで、ろくなものがない、というイメージがありましたな。昔訪ねた時、食品コーナーの生鮮食品に見るべきものが無かったという印象が強かったのです。
ところが、定年退職して、ご近所をうろうろする時間が増え、ちょっとお使いに行くのが便利だということに気づいて、足が向くようになりました。いやいや早く気付くべきでした。フードコートには10店以上出店しており、喫茶も2か所。ゴルフ用品店から映画館、トイザらス、カー用品、ペット屋さん、マッサージ店などホントに何でもそろう、という雰囲気でした。若い家族連れを中心に賑わいを見せておりましたね。
ワタシら夫婦も、スシロー、うどん屋、ハンバーガー屋など、ちょっとお昼を食べるのに手軽なので、最低週2くらいのペースで行きます。スーパー内にあるパン屋さんのパン、これが安価なのにとても美味しいのです。特に調理パン、朝食用にうってつけなのです。
それが、様子が変わったのが大型商業施設「ららぽーと湘南平塚」のオープンでした。丁度4年前の昨日です。知名度抜群で2百数十のテナントを擁していますから、お客を一気にそちらに持って行かれたわけです。まもなく、オリンピック内のテナントの閉店が目立つようになりました。トイザらスや割合大手系列の洋品店が相次いで無くなりました。以降は若干の新規出店はあったものの、いまだにあちこちがスカスカの空き店舗になっていて、無料の子供の遊び場などになりました。
近所の借上げ駐車場も使用できなくなって、施設全体の衰微が目立つようになりました。
これに追い打ちをかけたのが「コロナ」であります。それまで、なんとか持ちこたえてきたような店舗、特にフードコート関連の飲食店の一斉退去が顕著になりました。地元ラーメン店、モスバーガー、サーティワンアイスクリーム、はなまるうどん、が次々に店を閉め、未だに次のテナントが未定のままなのです。タリーズコーヒーの後に出店したドトールも早々と撤退しました。
残っているのは、マック・リンガーハット・ケンタッキー程度で、割合新しいタピオカやとインド人のカレー屋さんも風前の灯火に見えます。
大手のファーストフードチェーンの店舗が次々と退店するというのが事態の深刻さを感じさせます。
もはや、これまで!というには忍びないのです。なんとかせねば、とワタシら夫婦が通いつめてもどうともなりませんわね。
もともと、当地にも過疎化、少子高齢化、商店街空洞化などがひたひたと押し寄せているのです。人口減少は明らかであったのに、町おこしや活性化になんら有効な手段を打たなかった行政(平塚市)にその大きな責任があり、また大物国政政治家「タローさん」一族が地元の繁栄には関心が無かったせいでもあります。若い人たちが引っ越して来たくなるような魅力ある都市づくりをせず、競輪と七夕祭り・花火といった観光資源にもなりえない催事と、工業地帯の事業所からの法人税収に胡坐をかいたせいなのです。
これらの原因や実情については、「ワタシが市長になったら」(雑感)というお題のブログ記事を上げております。興味のある方は検索してみて下さい。
ともあれ、来年はオリンピックを決行するようであります。実質あと半年で、準備をやり直すことになりましょうな。その頃までにコロナが終息しているとはとうてい思えません。国内で沈静化したとしても、海外から選手関係・メディア、旅行者たちが押し寄せてくるのでしょう、しかもコロナのお土産付き。
それまで、代表選手の不倫がいくつ出てくるのか。選手間のクラスターがどれだけ発生するのか。あーーーもう止めた方がいい。撤収ーでいいんじゃなかろうか。