植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

首里城再建 なんくるない わけない

2020年12月23日 | 雑感
 昨年10月の末でしたか、沖縄首里城全焼の報がありました。先日続報で、捜査や検証の結果、事件性は無く誰も責任を負うことも無し、処罰もされませんでした。建築基準法・消防法などの適用を受けない建造物で、消火設備防火体制などに法令違反が無かったということです。あれだけ激しく、手を下しようもない燃え方をしたので、出火原因すら不明のまま。沖縄らしいと言えばそれまでです。

 元々、沖縄は、歴史的には文書で保管する習慣が乏しく、太平洋戦争では、グスク(お城)に役所や軍総司令部、大砲設置などをしたために、米軍の標的になりグスクごと木っ端微塵、紅蓮の炎に、貴重な資料文書もなにもかもすべてが焼き尽くされたのです。それで、前の首里城の復元の際もずいぶん苦労したようです。その前に焼失したものも復元されたものですから、もしかしたら似て非なるものなのかもしれません。

 そういう意味では、もはや文化財あるいは歴史的建造物としての価値は乏しく、沖縄の象徴、沖縄県民の心の支えであり観光の名所と割り切る方がいいでしょう。
 それにしても、40年近く、200億円もかけて再建した首里城が、すべて完成したら、燃やしてしまうというのには唖然といたします。ドミノ倒しじゃあるまいし、苦労して作って一瞬で壊す楽しみではないでしょう。ギリシア神話「シーシュポスの岩」、神々を2度騙した罰で巨岩を山頂に押し上げる苦行を課せられます、辿り着く直前に岩が転がり落ち、それを永遠に繰り返すという神話です。建造費用だけでなく、観光資源を長期間失う経済的ダメージは計り知れないのです。

 レプリカのようなものとはいえ巨額の国費を投入した貴重な木造建築が、一度出火したらスプリンクラーも無く、なすすべもないというのは、既に4回焼失を経験している過去から何も学んでいないということになりますまいか。管理責任やリスク管理の欠如を咎められても仕方ないと思います。また作り直すといっても最低十数年、数百億円かかるんです。燃えたらまたワタシらの税金投入して、というのは皆さん納得するんでしょうか。辺野古埋め立てをやめてそっちの金を回す、でよくないかしら?

 というわけで、以前何度か訪れた沖縄を描いた水彩画を思い出しました。写真に収めたものをPCに取り込みゆっくりペンで描き込むのです。首里城の本殿も描きましたが、それに限らずほとんど散逸してしまいました。こんなことならもう少し沢山写真を撮って、再建の資料に提供するんだった(笑)

 中高生の頃は絵が好きで、美術部に在籍していました。数十年のブランクがあってぽつぽつ書いたものが少々。整理が悪くてどこかに入ったり、人に差し上げるので手元にはほとんありません。また気が向けば描けばいいし。

こんな感じです。以下2枚は中城のそばにある中村家。最後は首里城の「守礼門」



石垣島にもよく行ったので、竹富島の絵も幾つか描いたんですが・・・

最近では、ほとんど書道に費やす時間が多く、水彩画やら水墨画に手が回りません。室内でずっと絵や書道やっていると運動不足になり、またかかりつけのお医者さんにお小言を頂戴してしまいます。いくら時間があっても足りない、もっとも有力な解決方法はブログを中断する・・ではあるのですが。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 覆水盆に返らず 口にした言... | トップ | 気づかないことに気づくこと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

雑感」カテゴリの最新記事