植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

本格的な冬を前に せがれと温室を利用し越冬対策は万全だ💛

2022年12月05日 | 植物
寒くなりました。

昨日は自治会のイベントの一つで「ボッチャ」なるものの研修会・練習試合に出てまいりました。聞けば障碍者むけの簡単な運動・スポーツとして考案されパラリンピックなどにも採用されているそうであります。赤と青の3人で2チームに分かれてソフトボールを柔らかくしたような球を、白いボールに近づけるように投げる、というルールを初めて知りました。まぁ体育館でやる簡易的な「カーリーング」といったところでしょうか。勿論氷上ではなく床をこするブラシも不要です。

その午後には、いよいよこの時期最大の作業が待っていました。毎年冬に向かって欠かさない屋外作業が二つあります。一つは「柑橘類」の防鳥対策、もう一つが「非耐寒性」植物たちの越冬対策であります。

思い起こすと昨年同時期、戸外に置いて有った30個ほどの大小の鉢植えやプランターを一人でワタシの仕事場・倉庫のある2階まで運び込んだのです。また屋上にある鉢も、寒さに弱いのを屋上のサンルーム兼温室に搬入せねばなりません。大きいものは口径40㎝以上の深鉢もあって、なかなかの重労働なのです。その結果昨年は激しく腰を痛め、ひと月ほど痛みが引かず生活にも支障が生じたのです。

大きく重い鉢植えを動かすのは、なかなか厄介なのです。枝や幹モノによっては鋭いとげに邪魔されるので、しっかりとお腹に載せて運べないのです。また土がついているので衣服を汚します。斜めに傾けると鉢の中の土がこぼれてきます。そこで、腕だけで離して持とうとする結果、腰に大きな負担を及ぼします。

ワタシは中学生の頃から腰に持病を抱えていました。レントゲンで見ると腰骨の上の腰椎の隙間が狭い(パッキンになる部分が薄い)ので腰を痛めやすいのです。以来腰痛を数えきれないほど発症し、社会人になってからでも、数度1週間以上歩行困難になり病欠したのでした。

今年はその反省を踏まえ、一計を案じました。助っ人を呼んだのです。次男は最近、当地平塚にマンションを購入して舞い戻った(越してきた)のです。運動不足と過食飲酒によって必要以上に脂肪を蓄えているのを心配しても居ました。そこで、日当を出すつもりで夫婦で来てもらいました。

対象となる植物は、熱帯果樹・樹木(イランイラン・ロンガン・オクナセルラータ等)、沖縄や南方に花が咲く植物(プルメリア・ブーゲンビレア・ハイビスカス)、球根類(チューベローズ・ツバメ水仙・アマリリス・アシダンセラ)、月下美人・洋ラン類になります。

これらを、その栽培環境によって窓際、屋内の廊下、資材置き場、温室に置いて冬を越させるのです。温室は、屋上には電気ヒーターを付けて床には断熱材を敷いてあります。やや怪しい温度センサーで夜中に冷え込むと作動するのですが、1000ワット程度の温熱ヒーターではせいぜい最低5度くらいが限度です。それでも霜が降りたり凍結したりするのは防げるのですが、問題は電気料の高騰であります。家内にはあまり知られたくないのですがワタシの一銭にもならぬ道楽で家計に支障をきたす心配があります。

廊下にも一つちゃんとしたガラス張りの温室があり、ここにも温度センサー付きのヒーターを作動させます。実は、後付けで小さな空気還流用のファンと加湿器まで完備している本格的な温室なのですが、忙しさにかまけて、手入れが不十分なので胡蝶蘭やパフィオペディルムなどは年中枯らしております。
(´;ω;`)ウゥゥ

そんなわけで鉢を運ぶという力仕事を、体力には自信がある次男に任せ、次男の嫁さんには、もう一つの課題「害鳥対策」を頼んだのです。柑橘類は原則的には「袋掛け」は不要です。皮が厚いものが多く、食べ頃になる前(酸っぱい時期)に収穫して追熟させたりで、さほど鳥害には遭わないとしたものですが。

しかしながら、ワタシの果樹コーナーでは幾度となく荒らされ、収穫直前の果物を食べられているのです。犯人は「カラス・ヒヨドリ・メジロ」であります。柑橘類は特にヒヨドリとメジロの大好物で、庭先にミカンの輪切りを置いておくと、メジロが番(つがい)で食べにくる、これが冬の風物詩であります。などと悠長なことを言っている場合でなく、ほおっておくと容赦なく鋭い嘴で厚い皮に穴をあけ、くりぬくが如く中身を食べられてしまいます。

最初は、カラス・ヒヨドリという大きな鳥であろうと思って、粗く太い網をかぶせていたのです。しかし、よく観察すると小さなメジロが主犯格という事が判明して、段々目の細い網で覆い、隙間を塞ぐようにいたしました。
作業後の柑橘はこんな感じです。

これは柑橘の王様「セトカ」、下の写真は「ハルミ」です。


網は地面に付くように垂らし、園芸用のマルチ抑えピンでめくれないよう留めました。
今年は全般的には柑橘類は不作で「不知火・清見オレンジ・はるか」などは1~4個しか実がついていません。本来沢山咲くはずの花が極端に少なかったのです。裏年になったせいと「異常気象・天候不順」によるものだと思われます。

不安であった腰の痛みも出ず、網もきちんと被せることが出来ました。あとは、マイガーデンを今一度点検して、寒さに弱い球根類を見つけ出し堀り上げて「もみ殻を詰め込んだ段ボール」に詰め込んでしまいます。ネットは様子を見て少しづつ補強すればよし、であります。

2時間ちょっとで予定の作業が終わりました。自分一人でやれば丸1日かかるような仕事でした。御駄賃に2万円をあげましたが安いものであります。ワタシから倅夫婦にお金が移っただけなのでトータルすればムダ金にはなりません。

おっと大事なことを忘れていました。この鉢にはナメクジ・ダンゴムシや蟻などが潜んでいるのです。今まで地面に付いた鉢底でぬくぬく暮らしていたこいつらは、水気の無い部屋や廊下に置けば餌と水をもとめて這い出してきます。しっかりと「粉粒」の殺虫剤を撒くことが大切なのであります。

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