植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

最後には中国だけが残るか、さもなくば中国以外が残るか

2020年05月27日 | 時事
相変わらず大国らしからぬ所業でありますな。
まるでハエや蚊を叩き落すがごとく、人命を軽視し、政権にあだなすような知識人・医療関係者・法学者・ジャーナリストを逮捕し行方不明にしております。
一 方で、国外からちょっと批判されようものなら直ちに文句を言い返し、脅かすという子供じみた政府であります。

 ワタシは、高校生の頃「世界史」を学んでおりましたが、残念ながら入試の時期までには教科書も近代史の半分くらいは残していました。現代社会や国家の関係は、勿論長い歴史や変遷の末に形作られたものであります。しかし、とりわけその影響が強いのは、第二次世界大戦前後からの近代の歴史であろうと考えているものであります。
 例えば「社会主義」は実際には19世紀になって国家支配の理念として定着し、ソビエト中国を中心に世界地図を二分し、特に第二次世界大戦以後の軍事的な緊張関係や深刻な対立を引き起こしたのです。戦後米ソの核開発や宇宙開発などでの覇権争いは長らく続き、「東西対立・冷戦」構造であったのが、ゴルバチョフさんの時代から一気にソ連の大変革が起き、国家共同体を経て民族的な小国家の独立となりました。力関係が変わり、いまやロシアはプーチンさんの独裁による元ソ連構成国の一つとなり、東西ドイツの壁も壊されて、西も東も関係なくなりました。

 純然たる社会主義国は、中国はじめ北朝鮮・ベトナム・キューバなど数えるほどになりました。こういう現存している国を含め、社会主義や共産主義を掲げた国の多くに見られる特徴が「独裁」であります。

 資本主義下での労働者の搾取を無くすため階級差のない平等な社会を目指すという考え方は、もっともな部分でもあるのですが、為政者がその理念を利用して、民主主義を抑制し人権を抑圧します。
 更に、国家的な財産・経済、さらに主義主張・情報までも国家が統制するというプロセスから、独裁政治が生まれます。社会主義がその隠れ蓑になります。独裁のゆりかごになるのです。かつてのソ連・ルーマニアがそうでありましたが、今でもキューバ・北朝鮮・そして中国を見れば明らかですね。
 社会主義的な経済・農業・産業政策が著しく生産性に劣ることが明らかになって、ソ連も中国もこれを放棄し、いまや世界に冠たる資本主義的な産業構造に成長しました。

 今や、世界の工場と言われるほど工業生産力は工場し、世界の国々の企業が生産拠点を中国に移し、安価な中国製製品を輸入しております。また、AIやハイテク部分では世界トップクラスのノウハウや開発力を有しております。これは、国家的に産業をコントロールし、政財が一体化して、あらゆる経営資源・巨額な投資資金・産業情報を集めつぎ込むからです。
 政府が金を出すだけでなく、先頭をきって諸外国の政財界に売り込み、買収し、賄賂で人心を取り込むのです。「一帯一路」政策がその象徴であります。北はシルクロードのように、ロシアイタリアまで、交通・物流と人と金の大動脈を築きます。海路では、エチオピア・ケニアなどのアフリカにじゃぶじゃぶとお金と人をつぎ込んで、中国の勢力圏を広げております。
 あのテドロス事務局長が、中国政府の支援で就任し、本国は中国マネーによって国家運営が支えられているのも、イタリアで極端なパンデミックになったのも、そうした政策の一現象にすぎません。

 世界で2番目の経済大国・軍事大国ではありますが、すでに衛星を利用した軍事システムは、アメリカを完全に凌駕したそうです。身近には、空飛ぶドローンも、ほぼすべてが中国製です。
 次世代通信システム(5G)に至っては、アメリカ・日本他、数か国を除いて中国製(ファーウエー)のシステム導入が確実視されています。この技術の一つは、端的に言えば監視カメラやスーパーコンピューター・衛星などとインターネットで、地球上の人間のすべての動きが、瞬時にかつ克明に把握・解析出来るということです。どこにいて何を行い、誰と話をし、どんなメールを送りPCで何をしたか、どれだけの財産金融資産があるかさえも。丸裸になるのですよ。
 そして中国の法律では、そうした企業が持つ情報は政府の権限で開示させられることと明記されています。

 どういうことか。このままいくと、近い将来「HUAWEI ・ファーウエー」という中国企業が、世界のあらゆる情報ネットワークを手中にし、個人情報から国家的な機密情報までも一手に集め、解析し、データベースを持ち「いつでも中国政府がそれを閲覧・活用できる」という世界が来る、ことを意味します。
 
 これだけのシステム開発・テクノロジー・産業情報などがなぜ中国に備わったのか。それは、独裁国家で、いかなる不正操作も許され、手段を問わず世界の産業情報を盗み出す国家的体制があるからです。

「他国の特許は中国のもの、中国の特許は習さんのもの」

 各国のあらゆる産業・工場が中国内にひしめいており、中国人がその中で働けば、すべての情報は筒抜けになりますね。
 以前書きましたが、サイバーテロの9割以上は中国のサーバー発であります。産業情報を盗み出すハッキングの為に日本の組織のHP、データベースなどいとも簡単に侵入しているのです。産業スパイのみならず、他国の技術研究者を引き抜き、中国人研究者を各国の研究機関に送り込むなどお手の物。脇の甘いスケベ自衛官が「ハニートラップ」に引っかかったのもそう。日本の新幹線が中国で採用されて喜んだら、その車両から運行システムすべてが解体解析されて、あっさりコピーされました。長年培ってきた叡智と究極の最先端技術を、わずかな金と引き換えに中国に譲り渡したのです。

 この国は、モラルも他国に対する敬意も何もない、自国の利益のみしか考えない利己主義の塊です。その頂点に立つ人は、自分の政治生命と絶対的な権力を保持することのみしか考えていません。

 いずれ、自壊的(国民蜂起・指導者の死亡)またはその領土的野心と独善主義を恐れた国々が、中国を軍事的・政治的な力で解体させるか、あるいは、静かで一切の軍事行動無き第三次世界大戦が始まっていて、まもなく中国が全世界を支配するかのいずれかでなかろうか、と妄想しているのですが・・・・
 

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