昭和の時代から「厚生省」は3流官庁と揶揄されていました。労働省と合併して以降も体質は変わりません。古くは森永ヒ素ミルク事件と水俣病という悲惨な薬害事件がありました。国が深くかかわりながら、薬害が広がるのを放置し、長きにわたりその責任を認めませんでした。薬害エイズ事件が起き、追いかけるように福祉行政を食い物にした「彩の国汚職事件」もありました。薬害エイズ事件は、詳細な資料が省内紛失したと公言し、菅大臣がそれを発掘したのは有名な話でしたね。エイズ感染拡大の原因となった非加熱製剤を長期間認容させて被害拡大を招いた張本人が厚生省でした。消えた年金問題はじめ年金制度を実質破綻させたのも厚労省であります。
他の省庁もひどい役人や行政的失敗は多くありますが、これだけ国民の生命財産に直接大きな被害を与えたのはこの厚労省が突出しております。花形の財務省や経産省から落ちこぼれた程度が低い学生を採用したとか、厚労省の役人はひがみ根性だとか言いましたな。
今回の武漢熱の国の対応を見ると、昭和の時代から何ら変わることが無い無責任極まりない集団であります。しかも、プライドだけは一流で、許認可の権限に拘り省益・利権のほかには興味が無いように見えます。
昨日の「基本方針」も厚労省幹部の作文で、中身が希薄かつ難解でありました。要は、今後の感染拡大は、国民や自治体、医療機関の努力任せです。肝心の検査の拡充、民間での検査実施と検査キットの配布は認めていません。もう感染が始まって2か月になるのに、総検査数が数千件どまりなんだそうです。検査機関は沢山あるのに。検査を希望しても保健所が許可しないとダメ、というのは国民が正当な医療診断を受ける基本的な権利を阻害しているのです。
その理由というのが、民間検査が信用できないとか、検査の正確性がまだ立証されないとか、検査を増やして感染者が拡大したら混乱が起きるからだそうですよ。これは、自民党の医者の議員が言っていました。
こんなバカに税金を払うのが嫌になりますな
検査しなければ、診断が出来ない、診断が出来なければ治療も拡散防止も出来ない。従って、出来るだけ多くの疑わしい人・希望者を検査するのが、感染者増加を抑え、死者も減らす一番の方法なのがわからないのです。いや、わかっているが、公表される感染者数を出来るだけ少なく見せたい、という意図と見るのが正しいでしょう。もう一つは、民間検査に踏み切れない特別な事情があるからかもしれません。それは国立感染症研究所・保健所という組織に関わっているとにらんでいます。
ともあれ、今、不思議なのはマスコミ・識者が堂々と政府の批判を行わないということです。自民の議員や解説者たちに聞くだけは聞き、不審な表情をみせるまではありますが、「政府は間違っている、誰がこの責任をとるんだ」と机をたたく人はいませんな。例えば、クルーズ船は、死者4名を出し、感染者を爆発的に増やした挙句、検査もせずに迎えに来た国へウィルスともども帰し、国内でも下船者が多数体調不良を起こして連絡不能も相当数出ています。これだけ被害者を増やしておきながら、どうして政府の責任を問わないのでしょうか。死ななくて済んだはずの4名なのです。クルーズ船を見回って杜撰な対応を非難した先生は速攻で動画を消しました。
自民党と厚労省が、批判を封じ込めるために脅しをかけていることが容易に想像できます。国民の生命財産・健康を守るべきなのが政治家であり公僕の責務ではなかったのですか。いつからこんな世の中になったの?
間違っちゃいけません。封じ込めるべきは、批判でも情報でもありません、コロナウィルスと感染者なのですよ。
見直したら文章が滅茶滅茶でした。お詫びして訂正しました。
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