空気と光と、そして友達の愛

いろいろと疲れが溜まっていたのかもしれません。また、篆刻の作品作りが日展への出品で一区切りしたことも影響しているでしょう。ここ数日どっと疲れて体調が思わしくありません。昨日などは、昼前から胸元のざわつきや気分の悪さがだんだん募ってきて、昼ご飯の後2時間近く昼寝をしました。

前夜もその前の夜も9時間ほど睡眠をとって、寝坊した位なのです。普段6時間睡眠のワタシですが、今朝も目覚めたのが5時半、日中2時間寝て夜に8時間近く眠るというのは、体が休養を求めているということでしょう。しかし、怒涛の多忙な10日間の真っただ中で、明日は横浜に書道仲間と会う、明後日は菩提寺の世話人会議があります。その週の後半は、以前の勤務先の同僚との札幌・小樽への旅行が待っています。疲れた、だるいなどと言っている場合ではありません。食べるものもあれば、安心して深呼吸すればなんとか落ち着きます。

その間の時間をとって、今年3回目の公募展「日美展」への作品を制作して、月末までには仕上げて、最近親しくなった埼玉の先生まで作品を送付することになっています。候補作として二つは彫りました。今は3個目の「印稿」作りに入っています。一旦彫りだすと後には引けません。印稿の出来が悪いと、いくら頑張ってもだんだんおかしくなって、嫌気がさしてくるのです。すると全部削って潰してやり直しという無駄な時間となります。印稿が作品の出来の50％以上を決めると思います。深夜、その先生からは、東京まで出てくるから篆刻講座に参加しないかとお誘いを頂きました。

気持ち悪さは簡単には収まらず、薬を飲み飲みでなんとかこなすしかないのです。今日だけは外向きの約束・用件が無いので、やっとかかりつけのクリニックに持病の薬を貰いがてら、前回採血した血液検査の結果を聞かなくてはなりません。これが本当に嫌なのです。今年の異様なほどの暑さと三か月以上にわたる篆刻作品作りで、体を動かすことが極端に減っていました。日光を浴びてガーデニングが出来ていれば適度な運動で健康的な生活が送れるのですが・・・。間違いなく数値は悪くなって、先生にお小言を頂戴するでしょう。

軽い鬱と高血糖・高血圧・肩こり腰痛・手のしびれに痛み、最近では目がぼやけ記憶力の減衰など老化への一本道を突き進んでいるとも言えますね。

しかし

そんなことを気に病んでも仕方ないことであります。誰でも似たようなもの、老化も病気も気苦労も、多かれ少なかれ皆さん持ちつつ、なんとか頑張っているのですから。40年来の友人は「頑張りすぎないで」とか無理しないで・自分を追い詰めないで、と心配して声をかけてくれます。

ゲーテ曰く

「空気と光とそして友達の愛。これだけ残っていれば、気を落とすことはない。」

多くの人たちに支えられ、多くの仲間に励まされてここまでやってこれました。健康管理には留意しつつ、好きで選んできた道であります。気を落とすことなく、目先の事を一つ一つこなして参ろうと思う今日この頃であります。