植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

何をいまさら チャングムの誓い

2024年02月13日 | 雑感
「チャングムの誓い」が最終回でありました。
BC日テレで再放送していたこのドラマ、ワタシにとっては初めてでまともに視聴したのです。
2003年9月~2004年3月に韓国で放送されたテレビドラマ、今からちょうど20年前であります。母国では最高視聴率65%くらいをたたき出したという超人気韓流王朝もの時代劇で、このシリーズで監督・演出のイ・ビョンフン さんの出世作となりました。

ワタシ自身はずっと「韓流ドラマ」なんぞには全く関心が無く、チャングムはおろか全く韓国の連続ドラマを見ていなかったのですが、その後に放送された2007年「イ・サン」、これを友人から「面白いから観て見たら?」と勧められたのでした。
イ・サンは、通常、韓国で毎週2回放送でおよそ半年で最終回となる連続ドラマの一つで、あまりの好評のため52話の予定が77話まで延長されたほどなのです。
それでイ・ビョンフンものの面白さを知り、日曜の夜9時から毎週楽しみにこれを観るようになり、その後に続いた「トンイ」や「馬医」などは全部みました。

さてチャングムですが、お向かいの奥様は「私なんか6回見ちゃったわよ」と仰ったそうです。つまり再放送を繰り返し最低5度観直したというのです。少し大げさな表現とはいえ、20年間というスパンには再放送が5回以上あっても何の不思議もありません。

ワタシら夫婦がその韓流ドラマを見るようになったのは「商道」という2001年の時代物でした。ワタシの病気などのせいで晩御飯を早く食べるようになったライフスタイルのおかげで、夕刻5時から始まるBS放送、まとめて2話ずつ、というパターンにぴったり合って何気なく観ることになりました。そしてそのシリーズが終わってスタートしたのが「チャングムの誓い」でありました。平日毎日2話、週10話となると全54話のドラマは2か月足らずで全部見ることが出来ました。

そのチャングムの誓いの筋書きは、李氏朝鮮時代、宮中の官女であった母親が非業の死を遂げ、その復讐と思いを遂げるために娘チャングムが官女になります。最初は料理人として頭角を現しますが、数々の事件や嫌がらせなどを経て「医女」の道に進みます。当時宮中を支配していたチェ一族とその中心となる重臣から迫害され、最終的には王様の主治医級に上り詰めることになります。
毎回、どんでん返しや主人公絶体絶命といったスリリングな展開で目が離せないのです。

最終回は、急に王様がチャングムに愛情を抱く→側室にしようと画策する→若いころから相思相愛だった恋敵武官(官僚)ミン・ジョンホ を流刑にする→王様が腸閉塞になって瀕死になる、といった急展開になりました。するとチャングムが開腹手術をする、と言い出したのです。ウサギでうまくいったから、と。今から500年前に消毒・縫合・麻酔・輸血などの技術もあるはずがありません。鍼と小刀ではさすがに無理でしょう(笑)。王様は失敗したらチャングムは死罪になること確実なことから、瀕死の状態で宮外へ密かに逃がします。

そこには流刑になったミン・ジョンホ が待っている、という筋書きで、人気にあやかって筋書きが変わり、何話か継ぎ足しで作っているので、最後の帳尻あわせが大変だったのでしょう。

いきなり6年後に飛び、娘が誕生していてその娘と3人で散策していて、産気づいて洞穴で苦しんで居る妊婦を娘が発見する、という無茶なストーリーに突入しました。なんとそこで、破水して子供が出て来ず、息も絶え絶えの妊婦に「帝王切開」を施し、母子ともに助かる、というエンディングでありました。

まぁそんなドラマチックな強烈な愛憎劇・時代劇、陰謀渦巻く宮中の王族政治にラブストーリーまで詰め込んでいて、大好評を博したのでしょう。
BS日テレは日中韓流ドラマの再放送(今はホジュン)、中国の時代物ドラマを延々と放送しています。番組編成責任者がよほど外国の時代劇が好きなのか、あるいはコストが安く安直に番組構成しているのかは存じませんが。

問題は、今日から新シリーズ『薯童謠』(ソドンヨ )2005年の放送、が始まるらしいのですが、これをまた夫婦で毎日視聴すべきか?・・・悩ましいところであります。

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