植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

痛いの痒いの言ってられない

2020年09月29日 | 雑感
女性は痛みに強いそうであります。出産するからとか諸説あるようですが、いずれにせよワタシら男は、ちょっと痛いと「イタイイタイ」と大騒ぎしますな。指先に小さな棘を刺して痛がって刺抜きを探すなどはしょっちゅうです。どこかしらに湿布薬を張ったり塗り薬も欠かせません。

 人間の体も十代後半に成長のピークを迎えだんだん横ばいになり緩やかに衰えていきます。十代が完成品(出荷状態)で、それから使用するにつれ経年劣化いたします。稀にそれからでも体や脳を鍛錬して更にバージョンアップする人もいるでしょうが、大概の大人は徐々にあちこちが傷んでくるんですね。

 若い頃無理をしたり、酷使し、不摂生を続けたりすれば当然故障は早い時期に出やすくなります。まだ幼少期に、不自然な身体運動を強いたりや成長過程に極端な負荷をかけると、一生直らないような体の変形や成長の鈍化なども生じます。典型的なのは相撲取り、極端に不自然な生活で体に肉と脂肪をつけます。若いうちから病変を生じ、早死になのです。

 ワタシなども、小中学生の頃には、体を使うスポーツで活躍できる要素など無く、早々に当たり前のように本を読み、受験を経て一般的な社会人の仲間入りをいたしました。
 その頃は、どこも悪いところも無く元気いっぱいでした。唯一、大学の時に体育の授業の軟式野球のピッチャーをかって出た時に、練習無しで力いっぱい投げて肩を痛めたきりいまだに全力投球は出来ません。腰椎にやや問題があり腰痛も持病でありますが。
 しかし、50歳を過ぎたあたりから、いろんなところが痛むようになりました。頭痛・眼痛・腰痛・肩こりなどが徐々に増え、手指の痛みが始まりました。パソコンを使う生活が日常化し、長年酷使したところが次々にガタが来るのですね。頭は酷使してないか(笑)
 
 60歳を過ぎると、もうどこかしらが痛むことが日常です。特に何をしたでもないのに、体のあちこちが不定期に、場所もランダムに筋肉痛や疼痛が走ります。指の痛みは慣れましたが、手首も痛みますね。歯も痛むし、首も痛い。
 痛みは体が発する危険信号といいます。痛みを感じるところに炎症やトラブル、あるいは衰えが生じているので、「要注意・要治療・要休養」などのメッセージが痛みなんですね。

 だからといって、痛むたんびに病院に行っても埒はあきません。ほとんどが経年劣化であり、医者からは老化と言われます。痛み止めの薬と塗り薬を貰ってオシマイ。手術や治療などとは無縁であります。
 例えば頭痛は、お天気次第の事もあるし、血圧が高くなっているのか、肩こりからきているのか、目の疲れからか・・・、等々その原因は特定不能です。レントゲンとってもMRI検査しても無意味です。

 ならば、本当に何もしないで静養・安静にするとどうなるか。これは、一気に筋力が衰えます。体を動かさなければ、カロリーも消費せず体重が増え、糖尿病や高血圧は昂進するでしょう。痛みが軽減したとしても、内臓疾患や体力が落ちたら元も子もありません。

 ワタシは、そういう場合、自主的にルールを決めております。痛むのが2カ所までは我慢、3カ所以上痛む場合は、「ロキソニン」の出番です。これはよく効きますなぁ。昔のセデスとかイブなどとはだいぶ違います。大体の痛みに効くので、これ一錠で全部まとめて痛みを抑えれば効率がいいのです。

 痛みがあっても、だましだまし普段通りの暮らしを続けるのです。老いに合わせていくためには、頑張らない範囲で衰えないように鍛え、使うことです。だるくて眠くても休まず、指が痛くても草取りし、常にどこかしらを使い、体を動かす、これが60過ぎてからの「健康法」なのです。

 ところで、今最も使っていない(衰えている)のは喉と声。先日親戚の49日に呼ばれて行ってきました。お坊さんに合わせて般若心経を唱えるのですが、声が出ない、かすれる、で参りました。コロナの影響もあって、普段誰とも会わず会話も致しません。連れ合いとは、朝夕に短いやりとりをするだけです。

さて、一人カラオケ再開いたしましょう。

 

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