「日の名残り」を取り寄せて読み始めたが、私には余りにも字が小さくて時間も
掛かりそうだったので手っ取り早く「私を離さないで」と共にDVDを求めて視聴した。
「日の名残り」は良き時代の英国貴族に仕えた老執事の回想録で貴族の館の
内部の生活が垣間見られた。
もっと詳細を知りたい意欲にかられ小説へのいい導入となった。
主演のアンソニー・パーキンズの容貌がイシグロさんに似ているような感じがしたが。
「私を離さないで」はSFでもなく近未来でもなく、理論上不可能ではない、
他人に臓器を提供する為に生まれてきた特別な存在の若者達の生活を描いてある。
これは科学技術の利用に対する著作者からの警笛のように思えた。