詐欺師は派手な嘘やほら話で相手を騙すのではない。
凄腕の詐欺師は、全く平凡で目立たない外見を装い、人に特別な印象を与えないようにする。
数日前、「政治倫理審査会」に出てきた人たちは、きっちり散髪をして最高級の背広?を着ていた。
いかに真面目であるかを印象付けるためには必要だ。
またもっとも単純な煙幕は「顔の表情」だ。
さすがに安倍派の5人衆は殆ど表情を変えない。それだけ信用ならないということだ。
岸田首相や武田二階派事務総長は、かなり表情に出ていたがそれだけ正直ということか。
オレオレ詐欺に出てくる連中も、電話の声を聞く限りにおいて真面目そうに聞こえる。
やくざ風の言葉づかいでは誰も信用しない。
一方、騙される側が簡単に引っかかるのは、一度に一つのことしか注意を向けられないからだ。
特に年を取るとそれが顕著になる。
これとあれをやろうとちょっと前に考えていても、実際行動できるのは一つだけというのはよくある。
また一度真面目そうな声だなどと信用してしまうとそれが事実だと錯覚する。
詐欺師にとって致命的なのは、「詐欺師だという評判」が立つことだ。
その意味で萩生田光一や二階俊博は巧妙に逃げ回っている。
こちらの方が数段悪なのであろう。