昔は「女・こども」という言葉があった。
いま、こんな言葉を使おうものならこっぴどく叩かれる。
身近なところで言えば、かみさんに猛烈な反撃を食らう。
明らかにこの言葉の中には「男尊女卑」の考えがあるからだ。
逆に軟弱な男を評して「女の腐ったようなやつ」という言い方もあった。
これも、もはや禁句だろう。
最近、特定の政党のなかにこのようなタイプが増殖しているようだが。
何事も他人のせいにして、自分の言動に責任をとらない男たちだ。
「硬派」というのは、その組織の中で強く自説を主張して、他と安易に妥協しない人たちを言うらしい。
これは三省堂の辞書の見解だが、私が学生時代のころはもう少し違うニュアンスで「硬派」を重んじる風潮があった。
どちらかというと無口で芯が強いタイプだ。そう高倉健がぴったり。
次のような歌も流行っていた。
流れ流れて 東京の そぞろ歩きは軟派でも 心にゃ硬派の血が通う
花の一匹 人生だ ああ東京流れもの
成熟社会になって男女平等が広まったが社会全体が幼稚化してしまった。
本当にこれで良いのか?硬派な男でも女でも出てきてほしいものだ。