食料品の高騰は一時的な現象ではない。
今後、中・長期的に続くと考えて対策を打つべきだ。
東大教授の鈴木亘弘氏が警鐘を鳴らす。
今、安保政策を大転換するのだ、敵基地攻撃能力を保有するぞ、防衛力を強化するぞといった勇ましい話になっていますが、若しも経済制裁などに踏み切った場合、逆に日本が経済制裁を受けてあっという間に兵糧攻めに遭います。そうなれば、日本人は戦う前に飢え死にするしかありません。
全くこの通りである。ところが安倍・菅・岸田と三代にわたる政権は、農政無視も極まる。
わけのわからないところに補助金を出して事足れりとしている。
最近おかしなことが多い。
牛乳が出来過ぎて(というより消費の減退で)廃棄しているという。
酪農業の9割近くが赤字だ。
一方で食べるものに事欠くひとり親世帯などがあるという。
政府は余剰の牛乳を買い上げてそのような世帯に無料で渡すべきだろう。
もう一つおかしな話がある。
コオロギを食べろと言うのだ。いったいこんな話の張本人はだれなのか?
自民党もかっては農水族が大きな力を持っていたが、安倍政権以降経産省の力が強くなった。
そうすると「コオロギを食え」みたいな話が出て来るのか。
農業は工場生産のように合理的に計算できるものではない。
「お天道様」が相手なのだ。
自然に感謝しない人間が農業政策を進めればこの国の農業は壊滅するだろう。
自国の生産者を守らない国に明日はない。