菅首相、二階幹事長、林幹事長代理、王貞治、杉良太郎、みのもんた氏らが、銀座の高級焼き肉店「銀座ひらやま」で会食をしたという。
「銀座ひらやま」は1人5~6万円位するのだろう。
コロナ過のさなか、国民には不要不急の会食を避けよ、と自粛を求めている。
しかし自分たちは、誰のカネで飲み食いするのか知らないが(自分のポケットマネーではあるまい)野球の話で盛り上がったという。
これを「指導者の退廃」と言わずして何というのだろう。(特に政治家の3人)
民の苦しみに眼をつむって酒色に耽った隋の煬帝のようなありさまだ。
こんな愚かな指導者たちを前にして懐かしく思い出すのは土光敏夫さんだ。
石川島播磨、東芝の社長を歴任、経団連の第4代会長。(1896~1988)
今頃草葉の陰で「なにを馬鹿なことをしているのだ」とお怒りであろう。
ついたあだ名が「怒号敏夫」「行革の鬼」「メザシの土光さん」
普段の生活は非常に質素であり、決して蓄財家でもなく、生活費以外の残りの収入はすべて橘学苑に寄付されていた。
妻と二人きりで摂る夕食の風景、
メザシに菜っ葉、みそ汁と軟らかく炊いた玄米。
通勤は公共のバスと電車を利用していた。
宴会や接待は禁止。夜の6時から10時までは勉強に充てたという。
「年寄りは、若者を邪魔しない仕事につくことが良いだろう。一方で若者も年寄りに、よりそっていくことが大切だ」
安倍晋三も菅義偉も毎晩誰かと会食している。
じっくり本を読む時間などあるまい。だから「熟成した知性」が育たない。
片々たる耳学問で済ませようとするから、人間的深みがない。
本当に我が国の指導者がこのレベルでは嘆かわしいことだ。