傀儡(かいらい)
黒幕に操られ、舞台の表面で踊らされる人をさす
岸田新総裁について私自身あまり悪い印象は持っていない。
自民党の宏池会(保守本流でハト派)の流れを汲み基本的には穏健保守だからだ。
しかし甘利明や高市早苗を自民党の三役に露骨に押し込むやり方は目に余る。(実際は押し込まれたのだろうが)
岸田文雄の顔をした安倍第三次政権と位置付けてよいだろう。
自民党は1か月に及ぶ総裁選で、政権転落の危機感を喪失してしまったようだ。
この緊張感のない党役員人事に表れている。
この人事から見えて来るものは、「安倍スキャンダル」を何としてもかわそうという魂胆だ。
何とも見苦しい。
見苦しいと言えば、
総裁期間中の異常な「河野太郎たたき」と「高市早苗もちあげ」。
聞くところによると安倍サイドから電通を介して3億円程度の資金が流れたと言われている。
保守系の右翼やネトウヨが高市早苗持ち上げに動くさまはなんとも異常であった。
高市早苗の若いころの経歴を見ると、かなり自由闊達に見える。
しかし男性中心の政界で生きるために「わきまえる女」を演じている気がする。
有権者の目からすれば、黒幕だった人間が舞台の袖で何回も顔を出すさまが眼に入り政権選択しやすくなった。
今度の衆院選は、「安倍菅政権」を継承するかどうかの戦いであろう。