黒澤明監督の作品に「悪い奴ほどよく眠る」という映画があった。
この世の中は正義が必ずしも通るとは限らない。
おかしなことがいっぱいある。
親鸞流に言えば、
「万のこと皆もってそらごと・たわごと・真実あるなきに」となる。
安部派5人衆の今度の衆院選での戦い方を見ていると「人間の生きざまの」見本みたいなものだ。
一番真面目そうに見えた塩谷安倍派座長は、処分でも一番重い離党勧告を受けた。
「こんな処分は理不尽だ」と怒っていたが、結局政治家引退だ。
しかし引退によって平穏な日々を取り戻せるかもしれない。
次に真面目そうに見える西村康稔は今のところ兵庫9区で健闘しているようだ。
公認はもらえないと腹をくくって日常活動に勤しんでいたのか。
松野博一と高木毅は今のところ当落は5分5分。高木は危なそうだ。
この5人の中で一番悪い奴は(いい意味でも悪い意味でも)世耕弘成ということになりそうだ。
参議院から二階元幹事長の選挙区に殴り込み。
二階氏の3男二階伸康氏戦いを挑んだ。
今の処優勢のようだが、「紀州戦争」の結末はどうなるのか、ここも有権者次第だ。
もし当選すれば高市早苗を顔にして自民党を裏から操る可能性が十分ある。
近畿大学をバックにしているから軍資金はたんまりあるのだろう。
このようなタイプが復権して来るようでは、自民党の体質は簡単に変わらないだろう。